運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

神のはからいは限りなく・・・

2011年06月30日 20時53分11秒 | Weblog
原稿に夢中になっていたら、背中越しから、来てる来てる
なんとなーくの気配、いい夕方が来る前の、あの空気、空の気配でムズムズが来て
いったん手を止め、今晩のアボガドでも買ってこよっ、と外に出た。
案の定、ピンクの雲や白い雲の展示会のような空に誘われ
まだ越して間もないご近所をあてもなく自転車散策

アレヨアレヨと、探していた地とは別なのに越して来ることになったこの町。
駅にしか行ったことなかったけれど
反対側には、なんとせせらぎの遊歩道

夕方独特のおいしい風と空気にのって
ほんの少し行ったら、水の音が!
なあんだ、わざわざハワイの波音のCDをかけていたけれど
こんな近くにホンモノの川の音がしっかりと。
水の音というのはどうしてこんなに落ち着くのだろう
そんなことを考える。

左に熊野の川のような音
右側は、青森のぶな平のような林を思わせる原生林

神さま、ありがとう!!
なあんにも知らないでやってきたのに
このおはからい。
なんとなく、またもや縄文の土地の気配。

「神のはからいはかぎりなく」
というのは新約聖書の聖句らしく、先日教えていただいて以来
ほんとうにそうだと実感するばかり。

明日の朝は五時前に起きて
この水辺の樹の椅子で体をひねったり本を読んだり
なんて素敵

掃き集められた枇杷の葉を一枚
今夜の足裏湿布用にカゴに入れ、しあわせな帰り道。
ささやかなしあわせほど、うれしいものはないこのごろ。。。

千夜一夜の意味

2011年06月29日 11時18分14秒 | Weblog
或る法人の会報誌の編集を担当させていただいているが、
最近の連載に、突然に未亡人になったショックから立ち直っていった朝日論説員だった女性の記事がある。
既刊書の方も好評なだけはある筆力と説得力だ。

今回のタイトルはシェラザード方式

妻の不貞に傷ついて、女性不信に陥り
以来、毎晩ひとりずつ新しい妻をめとっては翌朝殺してきたという
傷心の国王にのぞまれたかしこい
賢いシェラザードが
毎晩大変面白い話を国王に語って聞かせては
「続きはまた明日」と殺される日を引き伸ばすうち
ついに1001日を過ぎて、国王の心の傷はいつのまにか癒えていた・・・
人の心の傷が癒えて復活するのにはだいたい1000日、と
当時からちゃんとわかっていたんだっていう話。
千夜一夜物語にそんな意味があったなんて知らなかった。
ただの、美しくてて賢い女性のお話と物語だとばかり。。。

どんなつらさも3年たてばマシになるということを知って
踏み切りに飛び込んでしまいたい思いのあなたも
まずは3年がんばろう、ふんばってみよう
・・・ご自身の体験にもとづいての論だった。

本当だ。
そういえば3年だ。
ようやく本当にいまがしあわせと思えるようになり
毎朝、感謝で目がさめるようになれたこの頃って思っていたけれど
確かにちょうどもう、3年、1000日になる頃だ。

実際のはじまりは確かに3年前だった。
信じてきたものが崩れてしまい
一度は死んだ心が再生していくのには1000日
前しか見えず、周りが見えない人というのが世の中にはいて
それは見えないようにできているのだから仕方ないのだということも
誰かの気持ちを利用せざるを得ない人たちのほうの弱さ、というのも
わかってあげられるような心境になり
いまではその人たちも幸せであることを心から願えるようになれたのは
細胞の復活力なのかーーー、人は必ず再生できるものなのですね。
明けない夜は無いというのは本当。時が最高の癒しというのも。
だから、いま渦中にあるひとも、
まずは三年、そう思ってちょっと歯をくいしばってみて!
再生力、リボーン、に、感謝で乾杯

繋がっています!

2011年06月19日 00時46分46秒 | Weblog
懐かしい、かつての職場の事務所が移転になった。
かかわりのあったメンバーでのフェアウェルパーティー。
一品持ち寄りに、梅干や梅酒と一緒に持参した魚の缶詰。

石巻の泥の中から救い出された
ラベルの無い、中身は開けてみないとわからないチャリティーで購入したもの。
ボランティアの人たちの活動のために充てられる。

缶の、消えかかった小さなアルファベットだけが中身のヒント
MPC・・・何だろう???
イカ缶!メチャクチャパック缶!など
酔いに任せて騒いだり賭けたりしていたら
あとからやってきたスタッフが
『あーーーー!!!』と頓狂な声を。

「これ!この缶詰、ボク、ボランティアにあっちに行ってて泥から拾って集めたやつです!!
 ここでめぐり合うなんてー」

一同、へええええ、と感激。

みんな繋がっているんだねー、こうして、みんなの気持ちは着実に廻っているんだ。

ちなみに、開けてみたら中身はマグロの水煮。
しかも、味は天下一品!品質も素晴らしかった!
こんな製品が、みんな泥に埋まってしまったんだね。

それぞれの思いを抱いていただきました。

バタフライエフェクト-世界を変える力

2011年06月08日 23時44分43秒 | Weblog
この本を知ることができたおかげで、頭ではわかっていても、時折納得がいかない発作(笑)が出ていたのがすっかり収まった。
本当に感謝しています。

「バタフライ・エフェクトー世界を超える力」
誰もがそれぞれの役割を気がつかずにしている、そして、何かが生まれたり変わったりしている。。

当初に願った目的が現実になったならば、それはどういう経路でもどういう形でも喜んでいればいい。
それなのに或る映画のことについてだけはすぐにそうなれなかったのは、
かつて、遺伝子解読の、素晴らしい研究をなさっている先生の
茶目と真面目とが同居されている魅力的なキャラクターごと
映画とかテレビにしてもっと多くの方に知ってもらえば、
きっとひろがり方が早いと思うと、ダミーにプロットを見せて提案したそのときの
関心の無さと、頭ごなしの、無理との否定の言葉の数々と、
いまや自らが監督となってドキュメンタリーに形を変えて映像にして
チームまで作って旗振り役をしている姿とのギャップがあまりにもあっての驚きのせいだった。

でも、この本とのめぐり合いで、すべて氷解した。
そうだよね、そうやって、すべては成り立っている、結果として世界は変わっていく。
大切なことが現実になって本当によかった。
もしかしてひきがねのひとつだったのかもしれないなら、
まさにスイッチのスイッチ
大好きで繋いだ人たちも関わってくれて
出来上がったこと
すべてが奇跡、ありがとうって思う。

綺麗な言葉をならべているだけであんなの詩じゃないよと評しては
いつも私を悲しくさせていた、大切な尊敬する友人の詩まで、
今回は素敵に使ってくれたのだもの。
きっと、いろいろ経て、本当の意味が沁みるようになってくれたのだろう。
EVERYTHING IS CHANGE だ。
人も変わる。世界も変わる。。。何て素敵なこの地球だろうか。


ホタルの河辺

2011年06月04日 09時30分50秒 | Weblog
今日からわが町ではホタルまつり。
東京なのに!?近所の小学校を中心に年間飼育してきているホタルたちが
神田川沿いにいっせいに輝きを発しながら集まります。

その灯りだけになった岸辺を静かに、或いはそっと歓声をあげながら、
家族連れやカップルやジャージの男の子たちや、みんながそぞろ散策するのです。

岸辺の向こう側はかつて縄文住居跡があったこともあるという、
この街をなぜか選んだ偶然に感謝する瞬間です。