運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

嬉しい話

2007年10月12日 08時09分30秒 | Weblog
このところ、素晴らしい大人の姿に胸を震わせているのだが、今度は男性だ!!
しかも、ストリートチルドレンからノーベル賞への快挙である。
もう、やってくれる!!じゃないの。ほんとに、子供たちに、こういう大人の存在
こそが何よりのエールだ。


http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/awards/?1192101714

未婚でこの博士を生み、イタリア独裁に抵抗して収容所に入れられ、離れ離れになた息子を終戦後生還してついに探しあてたという、詩人の母親というのも凄い。
その母あってのこの息子、だとも思うが、しかし、彼が三歳から9歳までのあいだ、ほんとうに、飢えと貧困のなかたった一人で、ごみをあさり、盗みをはたらきしながら生き抜いていたのは紛れもない独学だ。栄養失調になっていよいよ病院に担ぎ込まれたところで、次の場の幕が開いた。そこまでがんばればこそだっただろうが、そのための根底の強さ、人生に対する真摯さ、本気の取り組み、はきっと、イタリアママのたくましさゆずりかもしれない。そう、それだけが、体質として伝わってあれば、あとは子供は生きていける、環境ではない、もっと根っこにある力、それを強くすることが、いまの諸問題に通ずるのではないだろうか。
こどもの表面をいじくるのではなく、親そのもの、大人そのものが不動にたくましく、生に取り組まなければ。次代にヒトを残す責務だ。
大事なのは、ノーベル賞だから、ではなくて、この生への姿勢の見本であることだ。
こういうニュースをこそ、バンバン!テレビでも学校でももっと大きくとりあげてほしいもの。ブラボー!