運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

バースデー

2009年12月03日 20時07分18秒 | Weblog
今日は母の80歳の誕生日。80年…凄いことだが、『あっという間よ』と本人はのたまう。この歳になってまで、いまだ、私こと娘のことで安心できないのは気の毒すぎて胸が痛む。幼児と4匹の猫のいる男と一緒になりたいといったとき、そんな苦労をさせるために生んだんじゃない、そう泣かせた、うん、だけど、私たちはだいじょうぶ、私は、二人を大好き、二人を支えて、絶対幸せにやっていくから、前妻との心身に負担の大きい結婚生活、相手が病気なだけでなく、性格も合わなくて、夫婦と思えなかった、など
彼の苦痛話をたくさんきいていた。だからよけい、私だけは彼を理解してあげなきゃ、と。以後いっさい愚痴や泣き言はなしとの約束どおり、子育てしながら、仕事でも二人三脚、どうやら馬が合うらしい、結構楽しそうに家族でイベントやったり、よかったよかった・・そう思ったか、母もいつも夫の仕事にも協力して本をたくさん買ってくれたり、息子のことも孫として気にかけてかわいがってくれていたのに、それが、その息子が手がかからなくなって、反抗期の思春期を迎えたとたん、「人生を変えたい」、と言い出した夫から、娘がご用済みにされてしまいそうなわけだから心痛も無理もないが。
ごめんね。。私にも、いまは、どうにもならないんだ。でも、選んだのは私だ。それまでも、そうやって方向変換を繰り返してきていた相手だったけど、自分とだけは違う、私と彼だけはちがう、彼にとって私との縁は特別、そう思ってしまったのは私だ。
「苦労かけるねえ、そのぶん、将来大事にするからね。。」などと、そのときは本気で言ってくれていたのを真に受けたのは私だ。
彼は進み続ける、過去にしたものを否定しながら、そうすることで進む、最近ダライ・ラマでさえも。ダライ・ラマでさえそうなんだから、私がずっと彼の心を変えずにいられるわけはないと思おう。

でも、母上、待っていてね、長生きして、元気でいて。
この七年のことも、恨みもしていない、やるだけやって、宇宙に貯金したぶん、わるいようにはならないんだから。きっと、私の親でよかった、そう思わせてあげるから。
いまはただ、一人とか二人とかじゃなくて、もっと大勢の子供みんなに役に立つような、そんなことができる力をつけるからね。
そんな思いをこめて、心をこめて、なぜか餃子と(バースデーに?)冬野菜料理を作り、一緒に食べて、小さなチェリーパイにろうそくをたてて、お酒の飲めない同士、1mmだけのワインで乾杯した。