運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

夢の道

2011年03月05日 21時26分22秒 | Weblog
数年前、全国を
講演をして回られている或る方と伊勢の長老の対談を依頼されてテープに起した。

その方がおっしゃった。
奥様を、『この人と結婚しよう』と決めた理由は?の質問に答えて
「僕は前から、夢のない女の人と結婚しようと思っていたんです。」
「僕が一生、夢を追いかけていくタイプだから、奥さんまで自分の夢があったら困ると思って」

・・ふーーーん、って、文字にしながら、チラッと危惧が走った

だって、その頃、その対談のインタビュアーだったパートナーは
急激にそのN氏に傾倒していて
同じようなはっぴのような上下を新調して、
その格好で会社にも休日出勤してそのまま泊まったなんてこともあった。
自由に飛び回る生き方に憧れ
人前で話しをしたがるようになって、機会もいただき、
そういう折は関西弁になっていて
その方の言葉が必ずいくつか入っていたから。

これを聞きながらら彼はきっと、夢見る夢子の私を思い浮かべて
「あ、違う」と思っていたことだろう。。
夢いっぱいの私はやはり奥さんには向かないんだと。
ただでさえ、定着しないで
常に、もっと僕に合うもの、もっと僕には違う人があるんじゃないかと
絶えず新しいものを追い求め続けて
そろそろまたお尻をムズムズさせていた折だったし。

それにしても
あなたの夢を応援します!!と謳ったイベントとかをしていても
奥さんには夢なんてあってほしくないのが殿方なんだな
自分が夢であってほしいのは、きっとどの殿方も本音だと思う。

でも、実は、私もちゃんとそうだった。
だから賭けて飛び込み大変なときも越えてきていた。
彼からは見えなくてもね。

一緒に、この世界や地球の役に立つ
そんな共同体でいられると思っていた
そもそもそういうふうに最初に話して一緒になったし。。

でも、彼が一人で動きたくなっても
それでもちゃんと応援していたのに
一番の応援者だったのに信じ切れなかったんだねー、残念。

そして、いま、思う。

残念だったけれど
こうしてすべてを振り返ってみたときに
導かれたり、再会したり、奇跡のようなことが
ひとつながりに繋がっている。
私は夢を叶えるということに貪欲にしてこなかったけれど
もしかして、夢ではなくて、自分でも忘れてしまっていた
道があったのかもしれない、というような、そんな感じ。
その道が、いまを呼び、作っているのかもしれない。。なんて
そんなの所詮、「夢の道」に過ぎないのかもしれないけれどネ。






ディオールの美意識

2011年03月05日 02時49分39秒 | Weblog
ディオールが、人気専属デザイナーのガリアーノを解雇の方向との報。

その理由は、彼の人種差別発言だそうだ。

「差別は美と反する」とのディオール側の見解に溜飲の下がる思い、ブラボー!!


差別や偏見は、本当に悲しくなるほど醜いと思う。

そういう言葉を口にしているときの顔も、表情も、確かに美からは程遠い。


かつて、縁なく「駅のあっちの人でしょ」と口をゆがめて笑われたときの驚きが甦る。

晴天の霹靂の発想だった。

実際は、その人の言わんとする「あっちの人」ではなかったし、そんなことはどうでも

よいこと。

人が人をそのように蔑んで見てはばからない心根のおそろしさにショックを受けただけだ・・

「はよ、死んでしまえ」。。不可避で身体にハンディを受けた方に、そういう言葉を投げつけるという、信じられない光景もあるという。

目の前で、そういうことをゆるしているのも同罪だと思う。


幽霊より、ゾンビより、恐ろしいのは、そういう、人間の無知と冷酷だと思う。