今日は、このうえなく澄んだ空気と空と雲と
さわやかな美しい陽射しの日でした。
ベルギーの空もきっと、と思い過ごしました。
券売機の前で小銭入れを探しているときに
視線を感じて顔を上げたら
右の横手に立っている
グレーのジャンパーを着たやせた男性が
私の顔をジーッと見ていました。
あからさまに顔を背けるのははばかられて
何食わぬ顔で切符を買いました。
すると、突然、『すいません』と声がして
その人がそばに来ていました。
『池袋までの切符を買いたいんですがお金がないので
200円くれませんか』
声がした瞬間、さっと予感したので
間髪いれずに、小銭入れから200円を出してお渡ししました。
「はい、どうぞ。」
思い切って声をかけたその方が気まずい思いをしないうちに、
そう思って、ささっと、自然にさりげなく、何でもないようにと
意識したつもりでしたが
歩き出してからも
電車に乗ってからも
どうもシュクシュクと、何かを忘れたような間違ったようなで
すっきりしないのでした。
200円だけお渡ししたことも気がきかなかったけれど
細かいのがないので,とお札を渡すべきだったけれど
それもそうだけれど、このシュクシュクはそれではないわ
もともとお渡しするべきではなかったのか
いえ、もちろん、それでもない。。。
そして、やっと、気づけたことが。
私は、自然に振舞うことを気遣うことにばかり頭がいき
あの二枚のコインに思いを込めないままお渡ししてしまった。
ただのお金として渡してしまった。
あのコインに祈りを込めて、あの方のこれからが
まもられていますようにと願いを込めて
もっとしっかりとお渡しすればよかったのにと。
できなかったのは、
咄嗟に、想いが至らなかったのは、
想いがそこまで無かった証拠でした。
ごめんなさい。心が浅かったのでした。
今思い出すと、髪も髯も伸びて、顔も洗えていないで
きっと心も不安でいっぱいだった方かもしれない
そうだ、もしかしたら東北から来た方だったかもしれない
せっかく、神さまがめぐりあわせてくれた機会だったのに。
このていどが、まだ、今の私なのだと教えられた一瞬でした。
さわやかな美しい陽射しの日でした。
ベルギーの空もきっと、と思い過ごしました。
券売機の前で小銭入れを探しているときに
視線を感じて顔を上げたら
右の横手に立っている
グレーのジャンパーを着たやせた男性が
私の顔をジーッと見ていました。
あからさまに顔を背けるのははばかられて
何食わぬ顔で切符を買いました。
すると、突然、『すいません』と声がして
その人がそばに来ていました。
『池袋までの切符を買いたいんですがお金がないので
200円くれませんか』
声がした瞬間、さっと予感したので
間髪いれずに、小銭入れから200円を出してお渡ししました。
「はい、どうぞ。」
思い切って声をかけたその方が気まずい思いをしないうちに、
そう思って、ささっと、自然にさりげなく、何でもないようにと
意識したつもりでしたが
歩き出してからも
電車に乗ってからも
どうもシュクシュクと、何かを忘れたような間違ったようなで
すっきりしないのでした。
200円だけお渡ししたことも気がきかなかったけれど
細かいのがないので,とお札を渡すべきだったけれど
それもそうだけれど、このシュクシュクはそれではないわ
もともとお渡しするべきではなかったのか
いえ、もちろん、それでもない。。。
そして、やっと、気づけたことが。
私は、自然に振舞うことを気遣うことにばかり頭がいき
あの二枚のコインに思いを込めないままお渡ししてしまった。
ただのお金として渡してしまった。
あのコインに祈りを込めて、あの方のこれからが
まもられていますようにと願いを込めて
もっとしっかりとお渡しすればよかったのにと。
できなかったのは、
咄嗟に、想いが至らなかったのは、
想いがそこまで無かった証拠でした。
ごめんなさい。心が浅かったのでした。
今思い出すと、髪も髯も伸びて、顔も洗えていないで
きっと心も不安でいっぱいだった方かもしれない
そうだ、もしかしたら東北から来た方だったかもしれない
せっかく、神さまがめぐりあわせてくれた機会だったのに。
このていどが、まだ、今の私なのだと教えられた一瞬でした。