運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

接ぎ木

2011年12月14日 00時25分50秒 | Weblog
写真で見るたびに
タルコフスキーの『サクリファイス』を思い出させた
陸前高田の、あの、ただ一本になってがんばっていた松の木が
とうとう枯れてしまったそうだ。

本当に本当に残念・・・。
まるで生命力の象徴のようだったから惜しむ人たちの声もひとしおだ。
ありがとう
がんばってくれて。
ありがとう、命を見せてくれて。
ごくろうさま。
いまは、ただ、そうねぎらわせてね。

あの松が枯れても4本の枝が接ぎ木されて
命が受け継がれていくという、このことの大切さを
私たちはしっかりと受け止めなくっては。
命は受け継がれていく。
わたしたちの悲しみや弱さではなくて
親のそのまた親の、先祖のそのまた先祖の、宇宙から
いただいたときの
力をちゃんと受け接いでいかなくっては。

そしてもうひとつ。
あの松だけにではなくて
実は何も言わずに排気ガスにも耐え
飾り立てられるダイオードにも耐え
ありがとう、も、がんばって、も言われることなく
地球を守ってきてくれている
どの木、一本一本にも
私たち、人間が、ありがとうと
感謝の想いと言葉をかけ、大切に共存していきたい。
あんな、津波のように
母なる地球が、身震いをまた始める前に。