早いもので、もう10年になるかしら。
たちあげたばかりの自殺防止対策のNPOで
女性達でできることはないかと
おむすびプロジェクトというのを提唱して
女子メンバーを中心にして
青森の森のイスキアの佐藤初女先生をお招きして
いのちのはなし、食の話をしていただき
みんなで考える時を共有しようと企てた。
題して
「いのちのありかたをみつめなおそう」
世田谷の砧区民会館を借りて500席。
だいじょうぶかなあとの不安
まったくやったことのないメンバーたちと勉強会を開いたりしながら
その昔、自主上映を主催していたときのことなどを思い出しつつ
何もかも自分達で
チラシとチケットも、交渉も、人集めも宣伝も・・・
みんなが協力し合ってひとつになってできるよう
丁寧に丁寧に。。それをひたすらモットーに
500枚のチケットは
なんと、言いだしっぺの責任で
私が、家事の傍らたったひとりで管理、発送、
ひっきりなしの電話を、鍋を掴みながら応対しての朝から晩までのやりとり
一冊のノートが
参加者の名前や連絡先や
やりとりした内容で埋まった宝ものとなった。
結果として、当初は売れ行きが案じられたチケットは
売れすぎ。。。ていて、立ち見がでることがわかり青ざめたが
初女先生が青森から連れてこられたのか
考えられない東京の大雪のミラクルで
スタッフが全員立ち見、あとは一席の余りもなり、
500席ぴったり!!となったのだった。
一丸となって働いたスタッフ
会場を埋めた感動、熱気・・・
女性中心の企画ではじまったおむすびプロねクトは
気がつけば、わが夫(当時の)はじめ
男性メンバーたちの協力をも引き出し
参加者もスタッフも
感謝と愛の波動で満ちた
素晴らしいイベントとなった。
特に、企画から、スタッフ集め
そのスタッフたちへの連絡や
雰囲気作り
参加者との連絡
自宅から毎日コツコツ全てメール便で手発送した500枚のチケット
当日の気配り
最後の打ち上げのおでんやさん
みんなの喜び・・
を連日横で、はじめての体験としてそれらの動きをみていて
人を大切にしたり真心をこめるというやりかたに
感動さめやらぬ夫は
「いやあ、素晴らしい、おかあさん!すごいよ!
これだよ、ぼくは、本当はじっと本を作るより
こういうことがやりたいんだと思う」と開眼したらしく
自分の会社でもこういうイベントを仕事として企画提案したいと
そしてそのための新しい部署をもらって
取り組みたいという彼の希望をかなえるために
ふたりで夜中まで
ああでもないこうでもないといって
タイムテーブル表やスタッフロジフォームのデータを提供したり
ノウハウづくりのあんこを練ったり
採用されるかな、採用されるかなと、案じていた社長からの
GOがめでたく出て、社内にチームができて
いのちのありかたをみつめなおす・・・
という、テーマが
アレンジされて
いのちの輝き発見、になった
そこから発生していったイベントが
いまや、定着し
たくさんの方の励みになり
七回目になるという
もちろん、会を重ねて
ここでもすばらしいスタッフに恵まれて
さまざまなものをここでもまた生み出して
進化して。。。
ああ、何もかも無駄なことはない
巻いた種が育っていく。。。
幾重にもなって、環を描きながら・・感謝。