アメリカという国は良くも悪くもいろんな意味で先進的(プログレッシブ)な取り組みをするお国柄だ。今日の朝、興味深いニュースが飛び込んできた。
ニューヨークで買い物に出た人3000名を無作為に抽出して、コロナウィルスの抗体検査をしたところ、14%の人がその抗体を持っていた。抗体を持つということは、そのウィルスに感染しないと体内に抗体は出来ないので、感染歴があるということ。
この数字に基づいてNY州の人口に当てはまると、現段階で270万人もの人がコロナウィルスに感染したことになる。しかし、公表された感染者数は27万人弱とその10分の1という数字である。
つまり、感染爆発したNYでさえ感染者の10分の1しか病院に行っておらず、90%の人は無自覚か病院にかからないまま抗体をすでに持ったということになる。
そもそも、当初から仮説ではあるがコロナ感染した人の8割は無症状患者で、2割の人が発熱や呼吸疾患、重症化するらしいとあった。
もしこれが仮説でなくて事実だとすれば、PCR検査の実施可能能力を今の100倍から1000倍くらいの規模に拡大できないと、まだこれから大変なことが起こる。
世界各国によって、コロナへの対応はさまざまだ。スウェーデンでは、外出禁止や規制を国が積極的に行わないで感染を阻止する手立てを個人の判断に任せているらしい。感染して死亡しても個人の責任ということなのだろう。
隣国のノルウェーとフィンランドがロックダウンしてるのと対照的だ。スウェーデンの昨日までの感染者総数が1万6千人、うち死亡者は2千人と致死率は非常に高い。それでも、国の方針は、経済活動を規制しないまま国全体として集団免疫ができれば良しとしているみたいだ、
日本での致死率が世界各国と比べて非常に低いみたいだ。欧米とは病気による死生観が異なるのだろうか。しかし、日本でお亡くなりになった300を超える方々ですら、とんでもない出来事で亡くなられたご家族を想像すると‥‥痛まし過ぎる。
長い月日をかけて自然に結果として集団免疫ができるのは構わないが、国としても個人としてもコロナで亡くなる人を最小限に食い止める努力をしてもらいたい。