昨日ほどメディアから「3分の2」という数字が伝わった日がなかったよう思います。参議院選挙の結果、自民・公明ら4政党と無所属の議員を合わせ、憲法改正に賛成の議員が発議に必要な「3分の2」を超えたということですが、有権者はアベ政権から争点を隠され、憲法改正への是非について投票したわけではありません。
しかし、結果的に与党で「3分の2」議席を獲得したことで、衆参両院で憲法改正案の発議が可能な改憲勢力が整い、アベ首相念願の平和憲法が改正されて戦争のできる国へと進んでゆくことでしょう。
今日も朝から梅雨が明けたようなよい天気で、日中の気温は25度前後ですが湿度は70%以上とあって蒸し暑い一日です。選挙期間中は愛犬との散歩が大ざっぱになる日が続きましたが、今朝は少しのんびりと歩きました。ご近所の畑のヒマワリはいつの間にか背丈を超え、たくさんの花が咲いているのでビックリです。
さらに我が家の庭の隅っこのムクゲの木も剪定不行き届きで2メートル以上の高さになって、その先に薄紫の花が咲き出していました。庭の雑草たちもすこぶる元気でスゴイ状態になっており、6月からの急がしさと重ねるひと時です。
ところで私は選挙後のデータ分析が趣味(?)で、電卓を叩きながらこれがまたハマってしまいます。新潟選挙区では野党統一候補が勝利したとはいえ、自民党候補との差はわずか2,279票です。見落としてならないことは、自民党候補は3年前の参院選の時よりも10万1千票も伸ばしていることで、さらに県都新潟市でも野党統一候補を1,489票上回っています。
そんな中で上越市・長岡市の奮闘が光り、特に上越市の8,113票の大差は賞賛に値します。これは去る2月13日、私も参加した上越文化会館中ホールでの集会後、いち早く「市民連合@上越」を立ち上げてきたことが勝因の一つです。市民代表の馬場弁護士と、野党としての社民党ベテラン県議と共産党上越市議が中心となってまとめ上げ、「市民とオール野党は一つ」と連帯感を前面に出して動いてきました。
また5月14日かに池公園での「市民連合・上越大集会」や小まめなスタンディングなどのアクション、さらに6月の事務所開きの後は毎週火曜日夜に定例調整会議を開いたりと、まさに「選挙は熱伝導」で上越は日増しに熱く燃えてきました。さあ「3分の2」議席を獲得し、憲法改正へと進もうとする巨大な自公政権との闘いはこれからで、今までとは違う新しい政治のカタチが求められてゆくことでしょう。