「ああ!モンテンルパの夜はふけて」
昨夜、特別企画でやっていた番組。さっそく録画した。
歌手渡辺はまこがあれほどの事をなさっていたとは初めて知った。半世紀たってからの証言映像だ。
フィリピンの収容所に終戦後もまだ収容されていた日本人捕虜の奇跡の救出劇だ。救出は昭和28年5月とある。私が8歳、小学3年生だ。昭和26年に10円玉が発行され、初めて父からチューブに入ったチョコレートなるものを知った頃だ。はまこの歌声は結構覚えている。昨夜の映像で顔も思い出した。
国交が回復していないフィリピンへなんとかビザを手に入れ向かったはまこ。日本兵に子供や妻を殺された大統領に日本の教誨師が「助けてくれ」という言葉ではなく、収容者が作った歌をオルゴールにして、大統領の目の前で蓋を開けて聞かせた。いたく感動した大統領は後に側近に素晴らしい外交だともらしたそうだ。これがきっかけで108名の命は救われることになった。番組には実際の映像もふんだんに入れてあり真実が伝わる。
身に覚えが無いのに、被害者に指を指されるだけで即死刑判決という映像もあった。我が父も中国で首を切らされていたわけだから戦争は人でなくなっている。
おそらく再放送もあるでしょう。モンテンルパの夜は更けて・・・・帰るツバメ・・・・わが子はいつかえる・・・・
メロディーが出てくるではないか!不思議なことだ。「支那の夜」なんかは覚えている。「しな」と打っても変換はされない時代だ。渡辺はまこ他、救出に携わったひとがいかに多かったか初めて知った。現在の生存者は10数名だと聞く。今朝もまた録画を見てしまった。さっそくDVDにしておこう。