杖をつく母親を少しでも大股で歩くようにと引張り気味に腕を組んで歩く。転倒が命取りになりかねないのでこわごわ歩いている様子。冬物の服を買うのだが、少々ゆっくり選ぶのを手伝う。ほとんど外出しないのに外出用が欲しいようだ。○○センドといういわゆる超安値の店なのだが、安くても気に入ればどんな高価なものより良い。店内を子供が走り回るので母親に突き当たりはしないかと気がかりであった。無事買い物をすませ帰宅。家から数分のところにあるので便利だ。
寒くなってきた。冬の始まる前に「誓文払い」という行事があると母が言う。京都で商人が四条京極の冠者殿(辞書に書いてあるだけで、どこにあるどんな建物かは分からない)に参拝し日頃商売上の駆け引きに嘘をついた罪を祓い神罰の放免を請う行事。この日の前後京阪の商店は特に安値の売り出しをする・・・・・<広辞苑>・・・母の親戚が名古屋市にあり昔(戦前戦中戦後)同じ行事をやっていたそうだ。辞書に言う京都の誓文払いと同じである。こういう昔の行事は、中身が良く分からぬところもあるが、なつかしい響きがある。母は、そういえば「恵比須講」というのもあったと言う。お客に物を振舞っていた(今で言うサービス)そうだ。死語になっていく言葉であろうが、なんとなく庶民・商人の趣が感じられいいなあと思う。
足が鉛のように重い。残すところ4ヶ月半ともなるとこうなるのか?なにせはじめての経験。なにをするにも重い感じがしてならない。ま、元気だそう!