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チェルシー力尽きる アーセナルに引き分けマンU優勝が決定 その5
ジョゼ・モウリーニョ
2007年5月6日
アーセナルにアウェイで引き分け、マンUの優勝決定後のインタビュー
Q: ジョゼ、優勝争いに蹴りがつきましたね。でも試合後にピッチであなたが選手を称えていた様子を見るに、さぞ誇らしくお思いでしょうね。
JM: そうです。大変誇らしい選手たちです。(マンUの)優勝が決まってしまったのでとても明るい気分とは言えませんが、チェルシーには勝利への意欲がありました。それにチェルシーはちゃんとしたやり方でやりましたから。最後の勝負となったこの日も、チェルシーは我々がチェルシーたる所以を示しました、同時に今シーズンを象徴するような試合でした。今シーズンはドログバがいなかったりロッベンがいなかったり、誰と誰と誰がいなかったり、また(レッドカードで)10人で戦うことになったり、我々に不利なPKがあったり、あ、きょうのに関してはPKじゃないって言ってるわけじゃないですからね、前半ではビハインドで後半に点を取って、10人でも押せ押せで、すごい闘志を見せました。僕はサポーターにも言ったんですが、英語でどう言ったらいいかわかんないんですが、ポルトガル語で「シナ(?)」って。すごく選手たちが誇らしい、って意味なんですけどね。
もちろん優勝した時ほどうれしいわけではありません。1番だったら幸せを感じますが、僕は2番は嫌いなんですよ。選手たちはほんとに自慢できる選手なんですがね。シーズン中は調子の出ない選手もいましたが、ほかのプレーヤーががんばって、しかも毎日戦えるほどの頼もしい選手たちがいて、毎日闘志に満ちた誇らしい顔を見ることができました。
Q: マンチェスター・ユナイテッドにお祝いの言葉をお願いします。
JM: いいですとも、もちろんです。サー・アレックス、選手たち、サポーターの皆さん、クラブの方、マンUの優勝の後押しをした方、マンU寄りの方、きょうはお祝い申し上げます。あなた方は新しいチャンピオンになったのです。
でもね。きょうのゲームはチェルシーにとって、記憶にとどめるべきものでした。すべてを覚えておくべきです。試合には引き分けてしまいましたがね。来シーズンはきょう出ていた選手たちはもういないかもしれない。でも新しい選手たちにとってはチェルシーの精神を、戦い方を、私たちの求めるものを見てもらう機会になりました。そして今シーズン選手団に入っていましたが、ファーストチームのサッカー哲学を理解するに到ってなかった選手たちも出ましたが、彼らにとってもこの試合を目を皿にして見て、今ここにとどまって、チェルシーが求めるレベルの積極的なプレーと闘争心を身につけて欲しいと思うんです。
Q: (来シーズンの)変革についてですが、先シーズンまでに比べると、今年はシェフチェンコ、バラック、ドログバ、いやそれ以上のメンバーを欠いていましたね。チェルシーの選手団を増員するおつもりはないのですか?
JM: いいえ、僕は40人もの大選手団なんて抱えたくありませんね。私の今年の選手団の数は間違っていたとは思いません。正しかったですとも。これ以上の人数ではやってけません。来シーズンも同じ人数でやるつもりですよ。16人の先発メンバーを選ぶのに好都合なんですよ。私の選手団は24人か25人ぐらいですから。
今シーズン起きたことはきつかったですね。けが人の数が尋常じゃありませんでした。しかもひどいけがばかりで、手術しないで済むようなものはなかった。膝だったり靭帯だったり(Ligament)。シーズン中に7回も手術があったんですよ。FA杯決勝の終わったあとは3つ手術が控えています。誰がするとかどこの手術だとかは言いませんが、3つもあるんですよ。シーズン後にね。まったくほんとにありえないシーズンでした。それにほかにも理由があります。私のドレッシングルームには、何人もヒーローが生まれたからです(?)。
Q: シーズンも終わりですが、チェルシーはFA杯を取らなくてはいけないですよね。けが人はどうなんんですか? アシュリー・コールは? 特にドログバはどうなんです?
JM: 2人とも決勝には出ると思いますよ。アシュリーは出ます。アッシュは確実です。
Q: ドログバは。
JM: ドログバは決勝には出ますよ。水曜の試合(マンU戦)と日曜の試合(エヴァートン戦)には出ませんが。決勝には出られます。カルバーリョやロッベンはわかりません。アシュリーとドログバは戻ってきます。
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