逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

ついに出た「TPP反対は陰謀論だ」の社説

2011年11月01日 | 社会

10月31日付け『TPP反対論』との毎日社説では、とうとう『米国陰謀説は的外れ』なる驚きの言葉が飛び出した。
社説氏によると、TPPに対する議論が熱を帯びてきたが、『根拠に乏しく、必要以上に不安を掻き立てる反対論』が少なからず見聞することに、懸念を表明するとしている。
いまTPPに対し多くの人々が『不安を感じる』が、毎日社説氏はこの不安感に対して逆に『不安を感じる』との社説で、一般の市民感覚とは真逆な発想で何とも時期が悪すぎる。
この論法(社説)は、過去に被った悲惨極まる国難や現在に起きた未曾有の原発事故の原因と同じである。
悲惨な失敗体験の記憶を呼び覚ますデジャヴュ(既視感)を感じる社説で、呆れ果てて言葉も無い。
何度同じ失敗すれば自分で気が付くのだろうか。
多分毎日社説氏は3月11日以後には、自分の発行する新聞を一度も読んでいないのだろう。
散々毎日新聞を含むすべてのマスコミが『安全安心』と大宣伝していた原子力発電安全神話の『話』は真っ赤な嘘だった。
その反対に、『根拠に乏しく、必要以上に不安を掻き立てる反対論』だと言われていた小出助教などの反原発の方が、今では正しかったと証明されている。
未曾有の収束の目途さえ立たない原発の過酷事故の未知の放射能汚染を毎日毎日経験し続けている、日本の多くに普通の市民は、毎日社説の『不安を感じる』とする社説に、それこそ『不安を感じて』心底心配になる。
本当に社説氏は日本国が今まで経験していない、未知のTPP(例外を認めない無制限の規制緩和)に対して、何の心配もしていないのだろうか。

『とうとう出たTPP陰謀論』

社説氏によると、『「TPPによって日本は一方的に被害国になる」「米国の陰謀だ」と主張する声が多い。』と主張する。
前半部分の『一方的な被害』の声は確かに多く聞く。
ところが後半部分の『陰謀論だ』は無い。
何でも少数の例外は生まれるので、何処かの誰かは主張する人もいるとは思うが、私は寡聞にして毎日社説氏のような『陰謀論だ』などの声は一度も聞いたことが無い。
私の読んだTPP論の範囲では賛成反対にかかわらず『陰謀論だ』の主張はゼロである。
極少数いるかも知れない『陰謀論だ』を、正反対に多数派で『TPP反対論は陰謀論』だと主張する毎日社説氏の不思議な狙いとは何であろうか。
政治・経済・外交とは実弾の飛ばない国家間の戦争行為なのです。
『独自の、何の戦略も機密も無い』今の日本国政府が異常なだけ。
日本以外のすべての国は一つの例外もなく、自国の国益の為に密かに策を練って必死になって頑張っている。
責任ある周りの大人が、自分に対して悪いことをする筈が無いと信じている未経験で純真な幼稚園児でもあるまいに。
中学生以上の知恵と経験があれば、別に『国家』に限定しなくとも何らかの隠された『謀』の無い世界の存在などの空論を誰も信じていない。
政治・経済・外交交渉の世界で、『陰謀論』とは絶句するしかない。
発想が小学生低学年程度であり、余りにも幼稚すぎる。
TPP締結の唯一のメリットである日本製品の競争力の強化ですが、実は今史上最高の円高で苦しんでいる原因の一つが、この自動車など日本製品の強すぎる競争力である。
今の政府や経済界やマスコミですが、何一つ自分の失敗に懲りていないのです。

『そもそもが、勘違い』

毎日社説の『TPP陰謀論』は話の筋道、『原因』と『結果』が多分逆様ですよ。
9・11事件で原因不明で47階建ての超高層のWTC第七ビルが崩壊しているのにマスコミもアメリカ政府も完全無視している事実に対して、多くの皆さんが普通なら当然感じているはずの『疑問点』を口に出して、相手から『陰謀論である』と一蹴され、何とも腹立たしい悔しい思いをした経験があるから、『陰謀論』の言葉が『何を意味しているか』を勘違いする。
最初から『陰謀論だ』の言葉の意味は、嫌がらせ目的で教職員組合の会合に押しかける街宣車やネット世界だけの汚らしい落書き(ヘイトコメント)と、その意味するところが『同じ』です。
これ等は、別に相手と会話がしたい訳ではなくて、その逆なのです。
相手の発言を何とかして『妨害したい』のですよ。
この、『それは陰謀論である。』との言葉の意味ですが、一昔ぐらい前なら『陰謀論』ではなくて、『それは見解の相違である。』と我々の世代では言っていた。
どちらも『意味するところ』は同じで、『その話は、もうしたくない。』、『これでお仕舞い』、『討論は打ち切り』を表す婉曲表現なのです。
何かの討論で相手の『言い分』に完璧に言い負かされて返答に詰まり、本当なら『私の勘違いでした。』、『貴方の言うとおりで間違い有りません』というべき所なのですが、何とも悔しい。
『負け惜しみ』の姑息なインチキ手法『それは見解の相違である』として討論打ち切りで勝敗無し。意味不明の泥仕合に持ち込む。
そもそもの本来の陰謀論ですが、我が日本国では粗ユダヤ陰謀論に限定されていて、無責任な酒席ならともかく、まともな大人が素面で言うような水準では無い。
勿論知識人が口に出す言葉ではない。新聞社説など一般社会では陰謀論などの言葉の使用例は皆無ですよ。
事実ネット世界でも大学教授など所謂知識人で陰謀論などと口走るのは、ニセ科学教の菊池誠とか内田樹程度で例外的な少なさ。
社会科学の知識が少しでも有れば、誰であれ使用が憚られる恥ずかしい不思議な言葉なのですね。
小学生低学年で、『阿呆言うものが阿呆や』という『はやし言葉』があるのですが、この話では何とぴったりと当て嵌まるのですから面白いですね。
小学生低学年では『定理』であるのですが、『陰謀論という者が陰謀論者』なのですよ。何とも大笑いですね。

『多元的価値観の日本国の唯一の絶対神アメリカ』

松下政経塾の野田政権が『聖なるもの』として畏怖しているのは、間違いなくアメリカですよ。 正確に言えばアメリカの持っている絶大な『パワー』の恐ろしさですね。
何しろ日本で一番の実力者小沢一郎でも、『安保は第七艦隊だけで良い』などと口走って墓穴を掘って、みすみす目の前にあった首相の椅子を逃してしまった。
小沢は首相になれなかっただけでは止まらず今は刑事被告人の身で政治生命さえ危うい。
中東で一番国民福祉や女性の地位の向上に尽くしたリビアのカダフィは独裁の汚名を着せられて殺されるが、本当は小沢一郎が政治的に抹殺されたのと同じ『反米』自主独立が最大理由で、中東の狂犬との仇名もアルツハイマーのレーガンが勝手に言っている話です。
対米姿勢の差で、『全て』が決まる。
普天間問題で、玄葉光一郎外務大臣が自民党議員の質問に答えて、 鳩山首相の『最低でも県外』は間違いだったと断言している。
しかも何と、鳩山発言を聞いて『対米自立志向では駄目だ』と鳩山首相の『早期の辞任まで推測した』、とまで言っているのですよ。
松下政経塾の玄葉光一郎ですが、日本国の外務大臣である前に、アメリカ国務省日本出張所東京事務所の外務大臣で、これ以上に腹立たしい話は無い。

『対米従属度が一番影響する日本国の首相在任期間』

何と報道では今回、野田総理はTPP協議に参加を決定したらしい。
前原前外務大臣はTPP協議に参加した後でも抜けれると言っているが、玄葉外務大臣は正反対に『一度参加してから抜けるの難しい』といってる。
TPPのアメリカ代表も玄葉大臣と同じ意味の発言をしているので、多分前原の方が間違いで玄葉発言が正しい。
何とも残念ですが、『最低でも県外』程度の対米自立志向の発言でも、日本国の『首相の首が飛ぶ』との玄葉の判断ですが、これは今までの日本国政府(歴代内閣)の歴史的経緯を考えれば間違いなく正しい。
敗戦後32人の首相の内で4年半以上の長期政権は吉田茂、佐藤栄作、中曽根康弘、小泉純一郎と例外なく全員が対米従属路線である。
それ以外では『所得倍増計画』で有名な高度経済成長路線の池田隼人が歴代5番目。
対米従属路線で、歴代6番目の長期政権が日米安保条約改定(60年安保騒動)の岸信介で1241日である。それ以外は全てが、1000日に満たない。
1997年の消費税5%の張本人で日本経済の長期低迷を決定付けた橋本竜太郎は歴代7番目で9百日台。
1000日を越えた6人全員が在任中に株価が上昇しているとの共通点があり、消費不況の原因である無制限の規制緩和を推進して格差拡大の今の日本不況原因を作った小泉純一郎でも1割程度の極僅かの数字ですが株価が上がっている。ですから今でも小泉人気(小泉待望論)が未だに一部ではあるのでしょう。
実は、それ以外の歴代首相は今と同じで1年と少しの寿命しかない短命内閣しか日本国には居ないのですよ。
ですから玄葉が鳩山首相の『最低でも県外』発言で、即座に短命内閣を予想したのは、驚くほど的確であり実に賢いのです。
私の推測ですが多分昔の松下政経塾の講義内容(日本国の隠された闇、恐ろしい極秘事項)を玄葉が忘れずまだ覚えていたのだろう。
玄葉光一郎の鳩山内閣の予想自体は正しい。
しかし、『対米自立路線が間違い』との発想の基本となっている政治姿勢は、救い難い植民地(奴隷)根性であり根本が『大間違い』である。

『TPPの意味とは』

TPPとは、『とってもパーなピープル』の頭文字であるとの説もある位で、推進するアメリカが、とっても儲かる笑が止まらない仕組みで多国間と言いながら実質は日米で9割以上ですよ。
TPPに類似の米韓FTA締結で韓国の李明博大統領がオバマに大歓迎されていましたが、韓国国内では大ブーイング。首都のソウル市長選でも敗北するし来年の大統領選挙も勝てそうにないらしい。
プロイセンの戦略家クラウゼビッツの戦争論に因れば『戦争とは政治・経済の延長』なのですから、『戦争論』が正しければ自動的に政治・経済・外交とは戦争の延長でもある。
表ではニコニコ笑いながら握手しているが、見えない机の下では相手の足を容赦なく力任せに蹴り上げるのが国家同士での交渉事の基本なのです。
この事実を良く知っている元官僚の中野剛志などが大反対の姿勢で、アメリカが積極的に推進するTPPの持つ恐ろしい危険性を指摘している。
TPPの中身ですが、実質的にアメリカ議会対日要望書を基本としていて日本にとって厳し過ぎる(アメリカが大喜びする)売国(対米従属)的な内容なのです。
日米交渉では狂牛病で日本側の当然の要求である全頭検査さえ認めず1%の検査で『安全である』と押し切った唯我独尊のアメリカ相手ですよ。
TPPのいう力が対等でないもの同士の自由な競争などは夢物語であり妄想で、そもそも存在しないと具体的に指摘している。
中野 剛志のTPPの危険性の説明は判りやすいしネットのビデオ映像が幾らでも見れます。
この京都大学准教授の中野 剛志ですが、経歴が物凄い。
通商産業省資源エネルギー庁長官官房原子力政策課原子力専門職。
資源・燃料部政策課課長補佐から新エネルギー対策課課長補佐と、原発村の王道をまっしぐら。(使用済み燃料再処理でアメリカと対立、その後京大に出向)
今度の未曾有の原発事故の放射能汚染の惨状にも少しも懲りない。
曰く、左翼は国家を否定するから反原発なのだとか、
国家の自立には原発が必要であるとか、
対米戦争もハルノートを突きつけられて日本として仕方が無いとか、
福島第一事故後でも、オレは馬鹿だから原発推進だとか、言いたい放題の無責任放言。
原子力が発電目的でなく、国家による核の軍事戦略的な問題点を含んでいるとの事実は理解しているようなのですが、その後の結論がいけない。
左翼憎しで凝り固まる単なるネットウョと五十歩百歩のお馬鹿な原発村の住民の馬鹿話ですよ。
原発は、事故が起きなくても他の発電の倍の経費がかかる無駄な公共事業で、しかも福島第一の様な未曾有の過酷事故の損害を弁償すれば国家予算の何倍もかかる国家破滅の亡国行為であるとの、客観的な事実の認識が無いのです。
そんな阿呆臭い無茶苦茶な亡国的な破綻した論理の問題人物でも、流石に今回のTPPに関して『売国』の匂いを否応なく感じるとの、何とも教訓的な話ですね。


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私の記憶では・・・ (伴睦)
2011-10-31 16:49:26
確か昨日のテレ朝の番組では、古賀茂明氏は「TPP賛成派」として出演されておりました。
彼は、「これ以上米作農家へ補助金を支払続ける金はこの国には無い」との一点で論を張っておりました。

また、中野 剛志氏は原子力政策課時代に米国防省とDOE並びに日本の外務省からこっ酷くやられた人物で「大のアメリカ嫌い」と記憶しております。
当時、日本は研究炉用中濃縮ウラン燃料を有しており米国から低濃縮化を激しく突きつけられた上に、更に、NTP(核拡散防止条約)を盾に日本が仏国へ再処理に運び出す使用済み燃料の取扱に関して微に入り細に入り米国の圧力を受けた経緯があって、日本の核サイクルを全て仏国に依存させるべく尽力した人物であります。
謂わば、「仏コジェマ社(現アレバ)の手先」と思っております。

仮に、福島第一の事故がなかったのであれば、日本はTPPによって、既に技術保存を放棄した米国に向けて新型原子炉を大量に売り込めたかも知れませんが、3.11がそうはさせてくれませんでしたね。
返信する
元キャリア官僚 (宗純)
2011-10-31 17:34:45
伴睦さん、詳しい情報有難うございます。

古賀氏は悪魔の碾き臼である新自由主義である小泉構造改革の最大の信奉者で、無制限の規制緩和との主張には数々の矛盾点があり到底信用できる人物では有りません。
アメリカの農家の収入の半分は政府の補助金である事実を知らないのか、知っていて真っ赤な嘘をいっているのです。
知らないなら単なる阿呆で知っているならペテン師で、欧米先進国で補助金無しで農業経営が出来る国は欧州一の農業大国フランスでも無理だとの真実を何とか誤魔化そうと努力しているのです。
世間が持ち上げる、外務省の天木氏にも言えるのですが、これらの元官僚の面々ですが、元の官僚組織との折り合いが悪くて仕方なく出て来たとの曰くつき。
護憲派では天木元大使を天まで持ち上げている記事もありますが、彼も主張が色々と矛盾していて余り信用するのは危険ですね。
キャリア官僚を無批判に余り信頼するのは大間違いですよ。主張の良し悪しについては、其々が色々と問題点があるようですね。
中野 剛志は特に酷い。無茶苦茶なのです。アメリカのハルノートでの真珠湾奇襲攻撃が当然との発想は、偏狭なナショナリズム以外にも何かの原因があるのでしょう。
今回のTPPの記事から、怪しいこの元官僚たちの話は全部抜いた方が正しいかも知れませんね。
返信する
Unknown (伯爵)
2011-10-31 19:46:23
TPPが事実上の不平等米日FTAであるという説明は中野 剛志氏などによって語られて有名ですが、TPP参加に賛成している勢力(工業財界?)はTPP参加で利益を得られると本気で考えているのでしょうか? 日本の輸出は余り増えず、逆に割安の工業製品輸入が増えると予想する方が妥当であると思うのですが…。
返信する
住友化学米倉会長 (湧泉堂)
2011-10-31 20:15:17
TPP推進派の旗頭、経団連の米倉会長は、住友化学取締役会長です。



住友化学、および同社の米国での農薬開発・販売子会社であるベーラントUSA社は、
このほど、米国の大手種子・バイオ・化学メーカーであるモンサント社との間で、
農作物保護(雑草防除)分野における長期的な協力関係の構築について合意し、
契約を締結いたしました。

本件は、モンサント社の本社があるミズーリ州セントルイスにおいて、
現地時間の10月19日(火)9時(日本時間:19日23時)に、3社の連名による添付文書の内容を発表しております。
モンサント社は世界的な除草剤ブランドである ’Roundup®’ と、
同剤への耐性を付与したさまざまな遺伝子組み換え作物である ‘Roundup Ready’ の種子を組み合わせた効果的、
経済的かつ簡便な雑草防除体系である ‘Roundup Ready system’ を農業分野に対して従来から推奨しておりましたが、
2011年以降は米国内において、住友化学・ベーラントUSAの除草剤ラインナップを
雑草防除体系に組み込み’Roundup Ready Plus’として推奨することとなります。

具体的には、大豆、綿、テンサイを栽培する農家がこの雑草防除体系で推奨される種子と
除草剤(住友化学の製品を含む)の使用を選択した場合、
農家に対してモンサント社から様々な製品サポートが提供されます。

今回の協力関係構築によって、住友化学のフルミオキサジン(Flumioxazin)を
有効成分に含む除草剤であるValor®SX、Valor XLT、Gangster®、Fierce™、
およびクレトジム(Clethodim)を有効成分とするSelect®といった一連の製品群は、
モンサント社の雑草防除体系に長期的に組み込まれ、
’Roundup®’ の有効成分であるグリホサート(Glyphosate)に対する抵抗性を持った
雑草の防除を含む様々な雑草問題への農家の要請に応えることができるようになります。

住友化学では、これまでグリホサートに対する抵抗性を有する雑草への対策に有効な除草剤の開発と販売を進め、
子会社のベーラントUSAを通じて米国で高い使用実績を獲得しておりますが、
今回の提携により当社の農薬ビジネスが米国内において更なる発展をとげることを大いに期待しております。
また、住友化学とモンサント社は、さらに、ブラジル、アルゼンチンなど南米各国での
協力関係構築に向けても協議を進めることに合意しています。

*添付資料 3社連名リリース(英文)
‘ MONSANTO, SUMITOMO CHEMICAL AND VALENT ANNOUNCE LONG-TERM



経団連としては、外国の低賃金労働者を日本に入れて、日本の整ったインフラを利用して工業製品を生産、さらに日本国内で外国人のサービス(医療福祉)を提供し(利ざやを稼ぎ)たいのか?
とも思います。

外国の低賃金労働者が流入することによって、日本人労働者の賃金が下がり、消費者の可処分所得が下がり、日本はますますデフレになり、庶民は貧困に陥りそうです。
返信する
TPPの抱えるもう一つの問題 (壊れ甕)
2011-11-01 11:03:19
TPPには関税の撤廃の他にも大きな問題があります。
それは、著作権の非親告罪化と保護期間の延長です。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/fukui/20111031_487650.html

著作権が非親告罪化すれば、今まで公式側からの黙認の形で許されていたパロディ同人誌やコミックマーケットが摘発の対象となり、また、著作権保護期間が延長となれば、古い作品に基づいた新しい創作やアーカイブなどでの古い作品の流通が出来なくなってしまいます。
おそらくアメリカは保護期間の延長は要求してくるでしょうね。
野田首相は沈没寸前の国家にすり寄ろうと考えるあまり、自国の産業や文化が衰退する危険性を全く考えていなかった。
彼が三年経ってから「あの時TPPに参加したのは大きな間違いだった」と後悔しても、もう遅すぎるんです。
返信する
人もの金技術情報全てが自由に国境を越える (宗純)
2011-11-01 13:56:25
伯爵さん、コメント有難うございます。

このTPPの考え方ですが、悪魔の碾き臼、新自由主義の最後の総仕上げでは無いでしょうか。
一つの国ではなくて、世界の国々の国家の垣根を取り払い、あらゆる例外を無くして、全ての規制を完全に無くした世界を素晴らしい思うか。
それとも逆に恐ろしいと思うか。
新自由主義を先取りして、自分ひとり大儲けしたユニクロのような例もあります。
先取りして自分だけ実践することが出来れば間違いなく成功します。
それはユニクロの成功が証明しているのですが、自称マクロ経済学者池田信夫は『全員がユニクロになれ』(そうすれば成功する)と主張する。
良く似たことは竹中平蔵も言っています。曰く『みんながビル・ゲイツになれ』ですよ。
池田信夫や竹中平蔵ですが、ユニクロやビル・ゲイツが全員ではなくて、その正反対。
唯一の例外的な存在だから、大儲け出来たのですね。
全員が真似たら誰一人も儲からないのです。
規制緩和で料金が自由化されて大阪では初乗り500円、5000円超は半額のタクシー会社が現れて、最初この会社は大流行りで大いに儲けることが出来た。
ところが直ぐに真似する同業者が現れ、今では殆どの会社が採用してしまい、全員の売り上げは大幅に落ちるし、それを何とか解消しようと運転手が無理をするので交通事故が頻発する。
規制緩和は一時的には良かったのですが、結果的には会社も運転手も客も誰一人も得する者が無い。恐るべし、新自由主義。
スポーツでも経済でも同じで、自由な競争の為には、全ての規制の撤廃ではなくて、公平なルールの確立であるとの当然の話が忘れられていたのです。
ルール無しなら自由な競争など起きなくて、それは殺伐とした弱肉強食の殺し合いしか起きないのですよ。
返信する
時間的に、いまだ結果が出ていないTPPの結果 (宗純)
2011-11-01 15:42:04
湧泉堂さん、コメント有難うございます。

TPPですが、この話が出てきたのは1年前に突然であり実は中身が良く判らないし、その為に結果も良くわからないのですが、色々言われているものは全てが推測(仮説)の範囲ですね。
TPPに良く似た2国間のFTAからの推測から、ある程度は判るのですが、・・・まだTPPは始まっていないので結論も出ていない。しかしFTAなら日本は大損害になります。
新しいTPPは出たばっかりで、それで正反対の意見が出されているのですが、間違いなく片方は大間違い。
仰られている経団連の米倉会長に代表されるように、経済界では賛成が多い。
勿論民主党や自民党は賛成が多数です。
面白いことに、米倉会長とか池田信夫、藤沢数希などTPP賛成派は全員が積極的な原発推進派でもあるのですよ。
その殆ど唯一の例外的存在がブログ記事に書いた京都大学准教授の中野 剛志なのです。
使用済み核燃料棒の再処理に邁進して、アメリカの逆鱗に触れて仕舞い、自らのキャリアを棒に振る。
経済性ならアメリカのように『何もしない』のが一番安上がりらしいですよ。
ですから倍の費用の使用済み燃料棒の再処理は米は行わず英仏しか現在再処理をして無い。
仕方なくフランスのアレバと組んだ中野 剛志が省を追われて、それが原因で池田信夫や米倉会長と正反対のTPP反対だとすれば、その原因は『対米姿勢の違いである』との結論になります。
そしてTPPはまだ始まっていないので当たり前ですが正しい結論も未だ出ていない。
しかし原発の方は、もう結論が出ているのですよ。
原発は大間違いだった。
もしも中野 剛志は例外で、私の推測のとおりでTPP推進と原発推進とが根っこの隠された部分でセットになっているとしたら、原発と同じ結果になり、間違いなくTPPも亡国行為です。
経団連の推進派ですが、本当の目的ですがこれは間違いなく外国人労働者の解禁でしょう。
輸出産業ですが、無関係とは言わないが今でも自動車は2・5%の低関税で有りゼロになっても恩恵は小さい。
輸出がTPPで得る利益は小さいが、製造業への外国人労働の解禁なら、2004年の派遣労働の解禁以上の影響が出てしまう。
日本の大企業の労働者の賃金は大幅に下がります。
一時的には大企業は大儲け出来る仕組みですね。目先の欲で経団連が賛成していますが、日本社会全体が根本的に破壊され劣化する可能性が高いでしょう。
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特許はたったの20年 (宗純)
2011-11-01 16:14:07
壊れ甕さん、コメント有難うございます。

TPPですが、色々な制度がアメリカ基準になる可能性が高い。
仰られている知的財産権ですが、著作権の期限は面白いことにミッキーマウスの延命が目的だとの説が有力です。
ミッキーマウスの保護期間が切れて仕舞う寸前で法律が改正されて、延長され更新されてきた不思議すぎる歴史があるのですよ。

『闇の王子』ダーク・プリンス、プロパガンダとウォルト・ディズニー
2008年04月27日 | 社会・歴史

ウォルト・ディズニーは、半世紀にわたって連邦警察(政治警察)に君臨した、エドガー・フーヴァーFBI長官とただならぬ関係を結んでいて、アメリカ政府に対して隠然たる力を行使してきたらしいのです。アメリカの裏社会ですね。
返信する
TPP反対派は気概のない腑抜けである (Ddog)
2011-11-07 00:48:55

TPP 反対論の中野先生の主張について思う
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/35974537.html
TPP反対論者はもう一度己の顔を鏡を見たまえ!
負け犬根性のその気概がない顔に気がつかないのか!
返信する
99%は正しい (宗純)
2011-11-07 15:17:41
Ddogさん、はじめまして。仰られていることには99%賛成であり、御意見は、99%は素晴らしい 同意見です。

ルールを守るものが勝つのではなくて、
そのルールを作るものが、『勝つ』のです。
これは冬季オリンピックのジャンプ競技で日本人が上位を独占したら、スキー板の長さ制限を新たに作ったことに象徴的に代表される。
この『ルール、原理、原則』とは、誰でもに平等に普遍的に作用する科学の法則などとは、そもそもの性質がまったく違うのです。
賛成反対など個人の立場や主観とは無関係なのが科学の世界の法則です。
絶対に、変化しないから客観的な科学法則なのですね。
ところがルールは、科学法則とは正反対、其々の立場によって正誤が逆転する。
それで、いつでも変化する可能性があるのですね。
TPPですが、これで日本が大きく得をして逆にアメリカが大損したら、その事実が判明した時点で即座に改正されます。
逆の結果なら、そのルールは『原則である』として日本に押し付けられる。
それが150年前のペリー提督の時代からの日本がアメリカとの関係で経験した、歴史的な事実ですよ。
悲しいかな。日本が交渉でアメリカを屈服させた歴史が無いのですよ。
必ず此方側が屈服させられたのですね。
その原因ですが、米国の圧倒的な軍事力による恫喝で日本側が震え上がっているからですが、特に66年前の日本側の一方的な敗北が大きく影響しています。
ですから、一度己の顔を鏡を見る必要など全くないのですよ。
誰も『気がつかない』のではなくて、その正反対。
皆さんは、『必ず負ける』と主張しているのですよ。
Ddogさんの、今回の『TPP反対論者は、負け犬根性』との判断ですが、
ですから、その意見はまったく正しいのですね。
これは敗者(日本側)としての見方なのです。
基礎体力が100倍違う者が勝つ可能性があるなど、妄想とも呼べない馬鹿話で話にもなりません。
結果は『やって見ないと判らない』ではなくて『やって見るまでも無く』結果が見えているのです。
日本人の頑張りで勝てるなら、そもそも日本軍はアメリカなどに負けていないのですよ。
そして、この『ルールを守るものが勝つのではなくて、そのルールを作るものが勝つ』との原則を一番知っているのもアメリカであり、政治経済外交で、実践しているのもアメリカなのです。
Ddogさん。
貴方がアメリカ人なら99%間違いなく正しいのですよ。
しかし、
日本人の立場からなら、到底見過ごしに出来る内容ではなくて、正真正銘の売国奴その者ですね。
返信する

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