2006年に人口の38.5%がチクングニヤ熱に感染してしまったレユニオン島(フランス海外領土)。どうやって克服したかのおさらい。
- 2006年最初の3カ月で人口80万人中38.5%がチクングニヤ熱に感染。同年中盤までの克服、その後は年に数例の発生にとどまっている。
- フランス当局は多職種タスクフォースを立ち上げ。ICU医、小児科医、産科医、公衆衛生専門家、社会科学者、ウイルス学・免疫学・病理学専門家等
- 感染者・感染経験者が協会をつくり、感染者の家族支援、治療や休業等に関する要求や提言を出した。
- 市民がチクングニヤに特化したサイトを立ち上げ(http://www.chikungunya.net/)、FAQsや専門家の意見、感染者のフォーラム運営。
- 市民が年2回の「蚊を破壊するキャンペーン」実行。
知識の普及と、周囲のボウフラ繁殖地対策。家庭訪問。60万ドルの予算。
フランスらしい味付けもありますが、デング・チクングニヤといった蚊媒介感染症では、コミュニティ全体を巻き込んでゆくことが成功へのカギであると確認です。
http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/21/5/14-1385_article
Volume 21, Number 5—May 2015
Letter
Citizens’ Actions in Response to Chikungunya Outbreaks, Réunion Island, 2006