春節ラッシュ、かつ、警戒感のなかった段階の中国で、帰省バスで発生した感染例。
春節ラッシュの帰省バス。マスク装着する乗客なし。
感染者Aは後ろから2列目に乗車、マスク装着なく咳エチケットなく4時間乗車。その後、図のとおりの感染拡大。Aが下車後に乗ってきた乗客にも感染。
Aから最も遠い感染例は、6列前の座席でその距離4.5m。通常、安全な範囲とされている半径2mを越えた感染が起こっているが、その要因として、バスの暖房によってエアロゾルが巻き上げられ広範囲に飛んだ可能性を示唆。また、Aが降車した後に乗ってきた乗客の感染からは、このような環境(窓あかず密閉された中で空気が攪拌される)では30分後にも空中に漂っていることも示唆。
マスクを誰も装着していなかったことから、マスク装着の重要性も示唆。
いろいろ示唆に富む論文ですが、なぜか元ソースがretractedされ、それをsouth China morning postが復元とするという不思議な事象も起こっています。
ともあれ、密閉空間のリスクについては専門家会議でも指摘されているところであり、窓が開くものでは開けてまいりましょう。
Coronavirus can travel twice as far as official ‘safe distance’ and stay in air for 30 minutes, Chinese study finds
- Authorities advise people to stay 1-2 metres apart, but researchers found that a bus passenger infected fellow travellers sitting 4.5 metres away
- The scientists behind the research said their investigation also highlighted the importance of wearing face masks because of the length of time it can linger