新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

刺激的表現が並んだWHO報告会見(H7N9)

2013-04-24 20:45:29 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

めざましい進展・・・というのはありませんでしたが、WHO、CDC等の国際調査団の記者会見。

  • 状況は複雑で困難で流動的であるとケイジ・フクダ氏。
    "The situation remains complex and difficult and evolving," said Keiji Fukuda, the WHO's assistant director-general for health security.人間にとって極めて危険なウイルスである。
  • これまで見てきたなかで、最も殺人的なインフルエンザのひとつ。
    "This is definitely one of the most lethal influenza viruses that we've seen so far."
  • 先週からの現地調査で困難だったのは、鳥のあいだで目に見える症状がないことだった。
  • まだ調査は始まったばかりで、最も深刻な感染症を見ているところだ。
    Fukuda stressed that the team is still at the beginning of its investigation, and said that "we may just be seeing the most serious infections" at this point.

なかなかに刺激的な言葉が並ぶ会見です。
会見の実質的内容は、市場の鶏や鳩からはH7N9が検出されたが野鳥からは検出されず、やはり市場の鳥類から発生したものではないかとか、ヒトヒト感染の証拠が無いとか、想定内のものでした。あと、上海の生鳥市場を閉鎖したらドラマチックにヒト感染が減り、市場の閉鎖が有効であったことが報告されています。

記者会見の、このトーンがどう変化してゆくのかも見どころですね。

ソースはロイター→ヤフー
http://in.news.yahoo.com/says-bird-strain-one-most-lethal-flu-viruses-072143583.html

WHO says new bird strain is "one of most lethal" flu viruses


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