新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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タイの蚊媒介疾患のいろいろ。数字が出ています

2016-07-08 11:37:09 | デング熱

タイの蚊媒介疾患のいろいろ。今年前半の数字が出ています。

  • マラリア。今年前半で1944例発生、2例死亡
    Yala、Tak,Mehong地方。77地方中51地方で。
  • デング熱。21414例。17例死亡。すべての地方で発生
    死亡した17例の内訳はデングショック11例、デング出血熱4例、デング熱2例)
  • フィラリア2例。2例ともミャンマーからの出稼ぎ者。
  • 日本脳炎5例。5地方
  • チクングニヤ12例。5地方。

デングがバンコク含め猛威というのは報じられてきたところですが、死亡例の過半数はデングショックだということ、また、単なるデング熱でも亡くなるケースがあるということは再認識すべきでしょう。

フィラリア2例はすべてミャンマーから持ち込み。いまやLCC含めて航空便数はすさまじい勢いで増えていますから、ミャンマータイ国境地帯とは限りません。ちなみにいまタイ国内にいるミャンマー人労働者数は公式に200万人、もぐりも入れると400万人ぐらいいるのではと言われています。日本の海外在留邦人が全世界合計して約130万人であることを考えるとすごい数字です。

チクングニヤはあまり伸びていませんね。

ソースはoutbreaknews
http://outbreaknewstoday.com/thailand-mosquito-borne-diseases-for-the-1st-half-of-2016/

Thailand: Mosquito borne diseases for the 1st half of 2016

Posted by on July 6, 2016

 

 

 


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