ブラジルでの調査。ジカの流行とチクングニヤの流行は、雨季との関連で違うパターンを示すよとの報告。
- リオの調査。PCR確認の1717 infections with ZIKV (43.8 percent) and 2170 with CHIKV (55.4 percent) and only 29 (less than 1 percent) with DENV.
- ジカは水道にアクセスのないエリアで多く、チクングニヤは都市化と若干の相関があった。
- 2015年10月に雨季がはじまり、その1か月後に最大のジカの波が来た。2016年2月にはジカは激減し、それはチクングニヤの流行開始時期と一致した。
- 雨季入りは、3週間の間隔をあけてジカやチクングニヤを予告した。降雨と流行の関係は、ネッタイシマカの幼生(ボウフラ)の生存には水たまりの存在が必要であるのが理由である。
- ジカとチクングニヤ動態の違いは、蚊における潜伏期の違い(チクングニヤは2日間、ジカは10日間)で説明される。
デングとジカとチクングニヤ、どれも同じ蚊で媒介されておなじ四類感染症で、なんとなく同じようなものと認識されがちですが、実は色々違うのよというお話。だから、流行時期がずれて「一難去ってまた一難」状態が出現することにもなります。ここらへん、海外赴任者研修などでもインプットする価値はあるかもしれません。
ソースはPriMed
http://www.promedmail.org/post/5473543
Plosone
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0188002
Behavioral, climatic, and environmental risk factors for Zika and Chikungunya virus infections in Rio de Janeiro, Brazil, 2015-16
- Trevon L. Fuller,
- Guilherme Calvet,
- Camila Genaro Estevam,
- Jussara Rafael Angelo,
- Gbenga J. Abiodun,
- Umme-Aiman Halai, …
Published: November 16, 2017