インフルエンザウイルスの遺伝子変化。
ある遺伝子変化が起こる直前に、別の遺伝子変化が必ず起こっている。だから、この別の遺伝子変化を見つければ本命の遺伝子変化を先取りできる・・・という発表が米ペンシルバニア大から。
- A型インフルエンザウイルスの表面抗原変異が、薬剤耐性や免疫逃避を起こしている。この変化を早く見つけるのがカギ。
- この抗原変異は、ある部分の変異が起こると別の部位の変異が起こるという形をとっている。
- epistasisが大きな役割を果たしている。
- したがって、ある変異をつかまえれば本命の変異を予言でき、ワクチンや抗インフル薬開発に有用である。
ある変異をつかまえたら、「本命がやってくる予告編になる」→次の本命の予告にもとづき、よりぴったり当たるワクチンや抗インフル薬が造れるという事で画期的ですね。
ソースはProsGenetics↓全文読めます。遺伝子に明るい方はぜひ。
http://www.plosgenetics.org/article/info:doi/10.1371/journal.pgen.1001301
Prevalence of Epistasis in the Evolution of Influenza A Surface Proteins