妊娠中にインフルエンザH1N1に罹患すると、死産のリスクが高まり、低出生体重も増えるとオックスフォード大チームらの報告。
- 妊娠中にH1N1罹患した妊婦調査(n=256)。うち7例で死産。3例で出産後間もなく死亡。出産1000回あたり39回異常の割合。非感染例では、1000回あたり7回。つまり、インフル罹患で死産や出産後死亡が5倍以上になる。
- このデータから、妊婦のワクチン接種重要性がさらに浮き彫りに。
- UKでは妊婦のワクチン接種率は低率(09年)。ハイリスク妊婦でも57%、そうでない妊婦ではわずか37%。
- この数字の背景には、妊婦のあいだで、インフルが胎児に対して与える影響について認識が浅いことがあるのではないかとJanet Scott, research manager at Sands, the stillbirth and neonatal death charity談。
これまで、妊婦とインフルエンザの関係では「お母さんが重症化します。ウイルス性肺炎になります。お母さんの死亡リスクが高くなります」という文脈で警告されてきました。
これからは「赤ちゃんがおなかの中で死にます」とリスクコミュニケーションに付け加える根拠になるデータですね。
「母性愛」にはたらきかける。これはワクチン接種受けていただく大きな動機づけになるのではないでしょうか。
ソースは10月19日付RCM HP↓
http://www.rcm.org.uk/midwives/news/flu-virus-in-mothers-linked-to-baby-death/
Flu virus in mothers linked to baby death
Posted: 19 October 2011 by Robert Dabrowski
Baby deaths were five times higher among mothers infected with a strain of the flu virus, new research has revealed.