H5N1の治療に、3種の薬剤のカクテルが有効かもしれない・・・と香港大学の発表です。
H5N1に感染させたによる動物実験の段階ですが、抗ウイルス剤(zanavimir)に、非ステロイド性抗炎剤2種(celecoxib and mesalazine)を加えたカクテルにしてみたら、マウスの生存率が13.3%から53.3%に激増したというもの。
H5N1の感染で”サイトカインの嵐”と呼ばれる免疫系の暴走が起こり、免疫機能の旺盛な若者に害を及ぼす・・というのは有名になったところですが、この”サイトカインの嵐”をおさえる反面、適切な免疫反応は抑えないという願ったりかなったりの話のようです(ステロイドなら適切な免疫反応も含め全部抑えてしまうが、そこで非ステロイド抗炎薬を使うのがミソ)。
まだヒトに投与されたわけでないので、パンデミックで役立つや否や海のものとも山のものともつかぬ段階ですが、注目する価値はありそうです。
ソースは6月2日付けYahoo↓
http://news.yahoo.com/s/nm/20080602/sc_nm/birdflu_hongkong_drugs_dc
HK experts use new cocktail to fight H5N1 in mice