コンゴ民主共和国の猿(ボノボ)から、これまで見られなかったマラリアが見つかった!と話題に。
- これまで、チンパンジーやゴリラなどと異なり、ボノボではマラリアが見つかっておらず、理論的には感染するはずであるのに対して、それはミステリーとされてきた。しかし今回、コンゴ民主共和国のTshuapa-Lomami-Lualaba にて、地理的にさまざまなセッティングで11か所で糞便1556サンプルを調査したところ、ボノボが新種のマラリアPlasmodium lomamiensisに感染していることがわかった。
- 不思議なことに、マラリア感染したボノボは、地理的には極めて限られた範囲でのみ確認された。その理由は、今現在考えられる要素(生態、植物消費、糞便中微生物)では説明がつかなかった。まだ知られていないバリアがあるのかもしれない。
- かつて熱帯熱マラリアも、なんらかのバリアを乗り越えて人間に入ってきた。今回の新種が人間の世界に入ってくるか否か予想には、熱帯熱マラリアがどうやって人間界に入ってきたかの知見が必要だ。
(画像は直接関係ありません)
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2017/11/new-malaria-parasite-discovered-bonobos