昨日の午後「あと10分ほどで着くのですが訪問してもいいでしょうか?」と突然の電話連絡がありました。
時々そういうことはあるのですが、急ぎの用もなかったのでお待ちしていて
県内のお客さんかと思っていたら着いたのは水戸ナンバーのトラックの3人の大工さんでした。
詳しいことは聞きませんでしたが、台風の影響がある前に
小千谷へ材料を配達された帰りにHPで知っていたうちの会社に寄ってくれたとのこと。
会社内を案内していろんな道具を紹介していて小鉋のコーナーにきたら「あっ、導突鉋!」
導突鉋は平際鉋とも言って平鉋を際鉋に仕込んだかなりマニアックな小鉋です。
そんなマニアックな小鉋をご存知だったので驚いて話が盛り上がりました。
この鉋は買われなかったのですが、他の道具や刃物をお買い上げいただきました。
【 導突鉋の説明 】
「平らな刃で木口の際を削っても刃がけんかしない鉋」
確かこんな感じで注文されましたが、最初は訳がわかりませんでした。
その後いろいろと調べてみたらこの導突鉋(平際鉋とも言います)だとわかりました。
西の方面で主に使われていた鉋のようで、もともと頼まれた人も名古屋の人でした。
新潟ではあまり馴染みはない鉋でしたが、兵庫県三木では時々売れている小鉋のようでした。
構造上裏金はなく一枚刃で、木口を削るなら必要もないですし、
左右を使えば逆目でも大丈夫ですね。
普通の際鉋と違って平鉋なので研ぎも簡単だという長所もあります。
木口の際の場合、この導突鉋では左を使うので刃が鈍角に当たり「けんか」しないです。
HPでは36mmと42mmの2種類を紹介しているのですが、そんなに頻繁に注文がくる小鉋ではないので
「受注生産」にしています。
今回在庫にあった導突鉋は以前注文がきた時に余分に作っておいたものでした。
そしたらなんという偶然か今朝HPから「導突鉋」の注文が入りました。
残念ながら在庫にあったサイズではない方だったのですが、サイズ変更してもらうか
製作するまで待ってもらうかご連絡しました。
それにしてもそんな偶然があるものですね。