【 今日はガチガチの本業ネタです
】
お盆休みの最中(もなかではない・・笑)ですが、今日は家で販売サイトのリニューアル更新作業。
久しぶりに全体の見直しをして、商品を探しやすいようにカテゴリを細分化したり
普段あまり開けないページをチェックしたり(意外に直し忘れがあったりして・・・汗)
細かい商品も追加してますのでご期待あれ。
お盆後は後半の出張があるのでアップは月末か?
与板町の隣の脇野町(どちらも今は長岡市)も昔は大工刃物の一大産地で多くの鋸、ノミの鍛冶屋さんがいましたが、
鋸の衰退や職人の高齢化などに伴って現在ではほとんどが廃業されました。
ところがこの脇野町に「遅れてきた鉋の名人?」がいました。
脇野町に鉋の鍛冶屋さんがいたことは私の勉強不足で知りませんでした。
また椛澤さんも鍛冶屋をやめてガードマンやバス、タクシーの運転手などを
されていた時期もあったようです。
椛澤貞雄氏(かばさわ さだお)
1935年(昭和10年)生まれ。
15歳で先代(三五郎)から鉋造りを学び、10年かけて鉋造りを覚えたころ
三条の冶金学の権威の岩崎航介氏に教えを請い、鍛造して組織を顕微鏡で調べる実験を
繰り返し合格証書をもらう。
航介氏の息子である重義氏から「貞時(さだとき)」の銘を受け、それを励みに鉋造りに打ち込む。
平成21年 伝統工芸士を受け、鉋に余生を賭ける。
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「貞時」鉋は、故左市弘氏が使っておられた炭素量が多い鋼(1.32%)を
丁寧な鍛造をすることで炭素鋼でありながら驚きの永切れを実現しました。
この鉋は、平成23年5月14日~15日に福井県越前市で開催された「越前ミニ削ろう会」で
1,000尺以上の永切れを記録して話題になっておりました。
その場に居合わせた椛澤さんはそれを誇るでもなくニコニコして見守っていられました。
すでに人気がでてきて数があまりできないのでいつになるかわからないというお話でしたが
その時にお願いしておいた鉋が先日思ったより早くできてきました。
黒裏タイプで「越前ミニ削ろう会」で上條先生が使っておられた鉋と同じものだそうです。
数量は多くできず今回は5枚だけですでにいくつかは受注済みのため
販売サイトの「
越後の大工刃物・大工道具」ではいつご紹介できるか
わかりません。
まだ刃の状態ですので台仕込をして完成するまでにはもう少しかかります。
このブログまでチェックしてるコアな刃物ファン?の方で興味のある方は
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