越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

削ろう会 その1

2008-02-11 13:50:00 | 削ろう会
杉村さんと永さん


削り華


木が光る!


削ろう会」って知ってますか?
テレビで放送されたこともあり、知名度はわりとあると思うのですが。

1997年(平成9年)名古屋大工棟梁の杉村幸次郎さんが仲間を集めて始めたのがスタートで、今では全国で2,000人以上の会員がいるすごい会になりました。

この会は鉋を使って、出来るだけ薄く、出来るだけ幅広く、出来るだけ長い、鉋屑を出そうという目的で作られました。
(杉村さんはあくまで遊びと言っておられますが・・・)

今、家を建てる時に手鉋をかける仕事が激減しております。

だからこそ、この会が発足しました。

永六輔さんは、大工さんの仕事になくてはならない曲尺の尺目盛の認可(まだ正式には認可されてないかもしれず、一応黙認?)に尽力されたことから、この業界とは以前から関わりがありました。

それで、会の発足当初からいろいろと力になってくださり、ラジオでもよく話題にされています。

鉋屑を「削り華」と命名したのも永さんです。

通常の大工さんが鉋で削る厚さは10~20ミクロン(1000分の10~20ミリ)くらいですが、削ろう会では10ミクロン以下が当たり前で3~5ミクロンくらいを目指して毎回参加者ががんばっています。

きれいに鉋がかけられると上の写真のように木に艶が出て鏡のようになり、顔も映り光も反射します。

例年は3月と10月ころの年2回全国各地持ち回りで開催されましたが、次回第21回は2008年5月24日・25日に富山県高岡市で開催予定です。

お近くの方は、ぜひ行ってみてください。

鉋削りに興味のある大工さんはもちろん一般の方も目からウロコが落ちまくりです! 

こんな大工さんから家を建ててもらいたいと絶対に思うはずです。
コメント
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