自然からのたより

四季の生き物たちの命の輝きを写真でお伝えします

ムラサキホコリの微細写真

2021-11-27 00:00:16 | 粘菌
カテゴリー「粘菌」の二回目です。

粘菌の子実体は子嚢しのうの集合です。1本1本の子嚢は透明で内部に胞子が入っています。
今回はより細かいところまで写せるカメラで小さな子実体を撮りました。
子嚢の柄は黒で金属光沢があり子嚢を支えています。子実体は高さ20mm位で雨が降らなければ見られますが、内部の胞子は外に拡散されます。

撮影 2021.10.14


透明の子嚢の管に胞子が残っているのが見えます



子嚢を支える金属光沢のある柄はかなりしっかりしています



大量の胞子が外に落ちてこぼれています



子嚢が倒れて柄だけが残っています


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ムラサキホコリの仲間

2021-10-20 00:00:51 | 粘菌
初登場の粘菌というカテゴリーの生き物をご紹介します。

「粘菌生活のススメ」という本を読んで、興味を持って朽木を観察していたら見つけました。

粘菌はアメーバー動物の一種で、動物でもなく、植物でもなく、菌でもない、単細胞生物。
性の異なる粘菌が出会うと融合して、2つの核がくっついた状態、接合体になり、さらに変形体に。
変形体は多核単細胞で、核が数億個という場合もありますが、これほど核をもつ生物は粘菌だけです。
変形体が小さな塊に分かれて子実体になるまでは24時間以内です。

粘菌の最後は子実体でいわば植物でいう花で、胞子を多数ふりまきます。この子実体がとても綺麗です。
粘菌が「・・・ホコリ」と呼ばれるのは、風に飛ばされる胞子がほこりのように見えるからです。
子実体は夕方形成され、次第に伸びてきます。深夜胞子の成熟が進むにつれて、色が濃くなり、朝には下のようになります。
昼になると太陽の光を浴びて乾燥し、胞子を飛ばします。

粘菌は変形菌とも呼ばれます。世界中で1000種、日本で500種確認されているとか。

撮影 2021.08.31


子実体の高さは10mm位、なるべく高く伸びて胞子を遠くに飛ばしたい



子実体は胞子を詰め込んだ袋、子嚢しのうの集合です



子嚢は風に揺れて胞子を飛ばします



下の茶色の粉のようなものが胞子



粘菌はじめじめした暗い森の中で静かに生きていますので、見つけるのも大変ですし、その写真を撮るのはもっと大変です、なにしろ小さいので。
これから何種類の粘菌にあえるかわかりませんが、新しい扉を開けて冒険の旅に出てみました。
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