楽しいそうな春の花を、カードにアレンジしました。
孫の成長を祝して!!
澤田瞳子の「若冲」を読み、石峰寺の五百羅漢を見たくなりました。
釈迦入滅後その教えを広めた数多くの賢者を「五百羅漢」と称し、尊崇・敬愛の
意を表すため、中国では宋・元時代より絵画や彫刻で五百羅漢像があらわされ、
日本では室町時代から江戸時代にかけ羅漢信仰が隆盛し、各地で作られるように
なりました。石峰寺の羅漢は若冲が下絵を描き、石工に彫らせたもので、当初は
1000体以上安置されていたそうです。現存する五百数十体の石像は、苔寂び
一段と趣を深めているようです。
門内 写真撮影・スケッチ禁止のため、カタログより写真使わせていただきました。
若冲の墓と筆塚があり、九月十日は毎年若冲忌が行われています。
名水の井戸は、境内が狭まばれた為、門前より離れた場所にあり、
開発に伴い水位が下がりポンプで汲み上げられて、飲み水にはならないそうです。
春風に 五百羅漢の とはれ皃(かほ)・・・・・鈴鹿 野風呂
われもまた落ち葉のうえに寝ころびて
羅漢の群れに入りぬべきかな・・・・・吉井 勇
生誕300年を迎えた画家 伊藤若冲。
緻密でしかも鮮麗な構図。
どんな人物か興味津々でした。
作者 澤田瞳子は、当時の京の様子や、池大雅、
円山応挙、与謝蕪村、谷文晁、市川君圭ら同時代に活躍した
絵師たちの生き様も交えながら若冲の生涯を描きました。
千枚もの模写をしたといわれ、鶏の生態を観察し、鶏の写生は
2年以上に及んだといわれています。
好きだけでは描けない、若冲の執念が本全体に滲みでている
澤田瞳子の作品でした。