奈良国立博物館へ
時間待ちは覚悟で出掛けました。
正倉院では聖武天皇ゆかりの品など9000件の宝物が守られ
伝えられてきましたが、今回の68回展ではそのうちの64件が
展示されています。
写真左・・・漆胡瓶(ペルシャ風の水差し)
薄板を貼り付ける平脱(へいだつ)の技法を用い、
中央アジアの草花や鹿などをあしらう。テープ状にした木の薄板を
巻き上げる「巻胎(けんたい)技法」で作られていたことが宮内庁
正倉院事務所が撮影したエックス線写真で判明した。
写真右・・・大幡(だいばん)
天平勝宝9歳(757年)、奈良・東大寺で営まれた聖武天皇の
一周忌法会で飾られた大幡(大型の旗)の一部。
全体の長さは東大寺大仏の高さに匹敵する13~15メートルと
推測されている。
錦や綾、組紐(くみひも)など多様な染織技法を駆使して作られており、
天平文化の精髄を伝える。
その他・・・牙櫛 長さ10.2cm
高級品の象牙を加工した櫛。1cmあたり10本以上の細かな歯が
作られており、全部で120本以上になる。極めて高い技術で、
中国からの輸入品らしい。
撥鏤飛鳥形(ばちるひちょうかた)
翼を広げて飛ぶ鳥をかたどった象牙製の細工物。
染めた象牙の表面を彫って文様を表す撥鏤技法を用いており、
目や脚、羽毛を精巧に表現している。
写真が載せられなくて残念ですが、天皇の命令で封をする「勅封」で厳重に
管理されてきたお蔭で、古代の宝物を目にすることが出来ました。
鹿も水遊びするのですね。