釣の棲家

終の棲家を求め千葉へ移住。旬の魚をすわぶるために迷釣する房総釣行記。

初釣りは南房でアマダイ&鬼カサゴ!

2010年01月20日 15時22分58秒 | 南房
恒例だった元旦釣行は、強風の悪天候のためやむなく中止。
仕事も懐もようやく落ち着きを取り戻した1月17日(日)、
かねてから、横芝のご隠居とムラさんからリクエストのあったアマダイ五目の初釣りに出かけた。

3年前の12月に同じメンツで釣行した際、ご隠居が仕留めた51センチを最大に、
リレー釣りの太刀魚とともに好釣果を上げた釣行が忘れられない、ということで、
今回も同じ船宿の小湊港・寿々木丸から出船した。


3年前のアマダイ釣行。最大はご隠居の51センチ

アマダイはそろそろ終盤を迎えており、あまり期待できないものの、
同じポイントで鬼カサゴが揚がっていると聞き、
自分としては裏本命狙いで、密かに“特エサ”をクーラーに忍ばせて臨んだ。

小湊港定番のくじ引きで釣り座を決定し、見事ご隠居が右舷のトモ3つを獲得。
と言っても片舷4人しかいなかったから、大ドモからご隠居、自分、ムラさんの順に
全長18メートルの大型船にゆったりと間隔を広げて釣り座を構えた。

6時すぎに港を離れ、南下すること約30分で千倉沖に到着。
水深約90メートルのポイントで、まずはアマダイ狙いでスタートした。
仕掛けは全長2.3メートルの3本バリ。1メートル間隔に親子サルカン2つを介し、
上に30センチのハリス、下には30センチと15センチのハリスをつけた、
潮の流れで先の2つのエサバリがフワフワと誘いかける、という欲張り仕掛けだ。

オモリは、キダイなどの外道が多彩なことから、
少量のオキアミを詰めた80号のコマセカゴを使用する。
竿は30号負荷の海攻ウィリー225、リールはシーボーグ400BDeを用いた。

最近のアマダイ釣りは、オモリで底を何度か叩いて聞き上げるタタキ釣りや
しゃくってはストンと落とすシャクリ釣りが主流になっているが、
要はこまめな誘いとタナ取りが肝心。

ところが、付けエサが抜け落ちるのが心配になるほど誘いをかけてもアタリは遠く、
1時間経ってもたまにお馴染みのアカボラが顔を見せる程度で、
とうとうエサも齧られない状況に陥った。

業を煮やしたご隠居は操舵室に押しかけてブツブツと船頭に詰め寄り、
不機嫌そうに自席に戻って置き竿を手にした途端、
「何か掛かってるみたい」
と、新調したばかりのオーダーハンドメイドの高級ロッドを操り始めた。

外道のダブルを予想し、冷やかし半分でタモを手に駆け寄ると、
海中からオレンジ色の魚体がユラユラと浮上してきたのにはビックリ。
掬ってみれば500グラム級ながら立派な鬼カサゴ。
ハリス2.5号のアマダイ仕掛けによくぞ上がってきたもんだ。

その後、「移動しま~す」の船頭アナウンスで高速巻上げ中のムラさんの様子がおかしい。
何度も首を傾げては竿先を凝視しているが、相変わらずのポーカーフェイスのまま。
半信半疑の船頭に促させながらビシカゴを取り入れ、ハリスをたぐっていくと
30センチ級の本命アマダイが、体裁通りにヌボーと姿を現した。

これには船頭も苦笑いするばかり。
「いま上げたらアマダイが食ってたから、もう一度仕掛けを下ろしてみて」
とあわてて指示を出したのだった。

すぐに仕掛けを入れ直し丁寧に誘いをかけてはみたものの、自分には音沙汰なし。
やがて、右舷ミヨシの釣り人に良型のカンコが上がり、ご隠居もアマダイ仕掛けで
2匹目の鬼カサゴを仕留めたことで踏ん切りがつき、ここで裏本命の鬼カサゴ狙いに転じた。

クリックで拡大

仕掛けは過去に実績のある上のスペック。
着低直後、天秤下20センチに付けた上バリに当たることがよくあり、
ダイレクトに伝わるギュン、ギュンの引きがたまらない。
また、いちばん下のサルカンの上にフロートを付けることで
先バリがフワフワと漂い、オニの食い気を誘う魂胆だ。

秘策の特エサは、これまでに何度も良い思いをした「イイダコ」。
先バリと天秤下にイイダコの頭(胴体)にハリをチョン掛けし、
真ん中のハリにご隠居が持参したサンマを拝借して付けた。


特エサのイイダコがこの日大当たりだった

気分を入れ替え、初釣りを飾るおめでたい赤い魚を求めて再投入。
着低したら1メートルほどタナを切り、
竿をゆっくり聞き上げて頭上でふわふわと誘い、
そこから竿先を海面までゆっくり下ろしていく。

タナを取り直して3度目の誘いの後、グッ、グッ、グッという待望久しいアタリがきた。
竿先を少し送り込み、一呼吸おいて聞き上げる。
ゴン、ゴンと首を振り底に戻ろうとするが、いかんせん手応えが弱々しい。
巻き上げ中も一度だけ抵抗しただけで、上がってきたのは25センチ級の小鬼クン。
それでも先バリのイイダコにきたから、してやったりと溜飲を下げる。


タルの中はみるみるうちに赤く染まっていった

その10分後には天秤下のハリに同級サイズがきて、ご隠居から冷やかされたが、
ここから、この釣りでは貴重な連荘モードに突入した。
水深87メートルから徐々に深場に落ちていくポイントの流しだった。

まず、引ったくるような強引なアタリがあり、
60メートル、30メートルのお決まりの水深でドラグを滑らせて顔を見せたのは
当日最大となった1.1キロの良型鬼カサゴ。


小鬼はリリースしオニ4つとカンコを水揚げ

そのすぐ後には、ヒットした後にガクガクと竿を震わせ、
底から30メートルまで強烈な引きを見せた1.8キロのカンコ。
次にご愛嬌のリリースサイズの小鬼を挟んで、
0.7~0.9キロ級が3匹連続して小気味よい引きを味合わせてくれたのには興奮した。
ゲットした鬼カサゴ7匹中、5匹がイイダコに喰い付いていたから、
よほど当日の潮色、潮具合などの条件にマッチしたのだろう。


一番上の写真と並び順が違ったが、今回も3人で記念撮影(photo by 鈴木センチョー)

イイダコをお裾分けしたご隠居も食べ頃サイズを中心に5匹のオニと
3.2キロの大型カンコを仕留め、ムラさんは残念ながらオニ1匹に終わったが
船中3匹のうちの貴重な1匹のアマダイが“釣れた”のだから、
三人とも満足のいく初釣りになり、目出度しめでたしとしよう。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しそう~♪ (fu-goo-log)
2010-01-21 12:32:06
takajinxeさんへ

楽しい釣り仲間と一緒に豊漁で何よりです♪

私はアマダイやオニカサゴ釣りは未経験ですが、どれも良い魚ですね!
オニはアラ煮やアラ汁にしても美味しそう~(^0^)
返信する
fu-goo-logさんへ (管理人)
2010-01-21 12:44:16
fu-goo-logさん
コメントありがとうございます。

オニは何にしても旨いですよ。
濃厚な出汁がでますから、鍋の後の雑炊も最高。
小型は丸ごと唐揚げにしてもいいですね。
皮下のコラーゲンも抜群で、ホント捨てるところのないエライ魚だと思います。
返信する
Unknown (りんりんパパ)
2010-01-21 13:15:13
takajinxeさん、

ご苦労様です。
おかずバッチリですね。
アマダイ、オニカサゴと最近挑戦したんですが、昆布〆、鍋、最高に美味かったので冬の新ターゲットとして加わりました^^
返信する
りんりんパパさんへ (管理人)
2010-01-21 13:29:50
りんりんパパさん
コメントありがとうございます。

良型のオニを釣られたんですね。
オニは鍋ダネとして冬のイメージが強いですが、
外房ではほぼ一年中狙うことができます。
夏場の蒸し暑い日、オニの昆布〆で冷酒をキュッなんて、
たまりませんよ~。
返信する
良いですね~ (sam)
2010-01-21 21:05:48
takajinxeさん

私のブログにもコメント頂きましてありがとうございました。

良い初釣りとなったようですね!
昨年は鬼退治どころか返り討ちにあってばかりの私ですが
今年は何とかしたいもんです

なるほどイイダコですか・・・試してみます
返信する
samさんへ (管理人)
2010-01-22 10:01:01
samさん
コメントありがとうございます。

いつもとは限りませんが、
私の場合、イイダコでエエ思いをしています。
どの特エサが当たるか試すのも、この釣りの面白さだと思います。

飯岡・波崎から出る鬼カサゴ船は、いつも大型が釣れてますね。
一度チャレンジしてみたいモンです。
返信する
ご馳走様でした (ノビ)
2010-01-25 12:44:27
ご隠居から3.2Kgのカンコの半身とオニを1匹送っていただきました。
胃袋も肝もうまかったですよ
返信する
ノビさんへ (管理人)
2010-01-25 12:50:11
ノビさん、いらっしゃ~い。
コメントありがとうございます。

おいらのカンコは里子に出したあと消息不明。
胃袋・キモがでかく旨かったでしょうね。

時合がきたら、またご一緒しましょう。
返信する
人格を疑う (通りすがり)
2011-01-01 12:15:08
釣れないからって、船頭に文句を言いに行くとは・・・ジジイの人格を疑うね。
返信する