釣の棲家

終の棲家を求め千葉へ移住。旬の魚をすわぶるために迷釣する房総釣行記。

エビタイは極上の献上鯛だった

2011年05月30日 17時53分29秒 | 釣魚料理
江戸時代、浦賀水道で水揚げされたマダイは、
徳川幕府に献上されたブランド鯛として名を成し、
そのブランド価値は昔も今も変わらない。


宿に飾られた大ダイの魚拓。3キロ以上をあげると魚拓をとってくれる

鴨居沖をはじめ上総湊、竹岡沖に点在するポイントは、
昔からコマセ釣りは御法度。このためコマセによる根荒れもなく、
釣れあがった鯛はこの時期ならではの鮮やかな桜色に染まり、
鯛本来の独特の香りを放つ。


尾先まで入れてジャスト42センチのまな板サイズ

久しぶりに手バネで仕留めたマダイは、
残念ながら婚姻色の錆色が滲み出たオスだった。
腹を開けてみるとほぼ成熟した白子がぷっくり。
これが真子だったら、筍と炊き上げた絶品煮物にありつけるのだが…。


成熟度80%のきれいな白子。フグと違い、やっぱり真子の方が…

そうは言っても極上の献上鯛。
貴重な白子は頭半分と皮、胃袋、キモ、腹骨とともに
アラ炊きで美味しくいただく。


頭から時計回りに皮、白子、胃袋、キモ、腹骨


頭半分は兜焼きで。真っ先に箸を付けるのは目ン玉からと決まっている

お造りは、当日は当然のごとく皮目を霜降りにした松皮造りで一献。
腹身のほどよい脂と、身と皮の間の旨みが溶け合い、
魚の王様マダイの貫禄をいやおうなく見せつけられる。




マダイ本来の味を堪能するには松皮造りに限る

2日目の刺身は丁寧に皮を引き、
表面の美しさを愛でながら、昼間から一献。





魚の王様と「魔王」が紡ぎだすマリアージュの完璧さ。
叶うはずのない釣王を夢見ながら、ほとほと感心するのだった。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
takajinxeさんへ (fu-goo-log)
2011-05-30 21:34:03
天然マダイは白子持ちだったとか。鯛の白子も綺麗なんですね!肝や胃の部位など、その知識が素人離れしていて、改めて脱帽(^^;;)
カマに最初に箸を付けるのは、全く同じ。魚好きなら当たり前なんでしょうか(^^)。
スーパーに並んでる養殖と違って、天然の刺身の美味そうなこと、それに食欲をそそる写真の何とも見事なこと!
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Unknown (りんりんパパ)
2011-05-30 23:37:25
たかじんさん、
この海域は本物の徳川献上真鯛ですからね。
麦に芋にグビグビと進んじゃったでしょ。
近々新橋で落ち合いましょう。
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fu-goo-logさんへ (管理人)
2011-05-31 12:38:54
fu-goo-logさん

コメントありがとうございます。
この白子は特にきれいでしたね。
天然マダイの芳香はハナをくすぐります。
納得いく写真はなかなか撮れませんが、お褒め頂き感謝いたします。
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りんパパさんへ (管理人)
2011-05-31 12:41:22
りんパパ

コメントありがとうございます。
献上鯛と外房のタイの味は違いますね。
江戸前のすごいとこじゃないかな。

新橋オヤジは、元気ハツラツだす。
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Unknown (たー坊)
2011-06-02 18:40:24
たかじんさん こんばんわ。
旨そうな鯛ですね~。
TOP画像。。。刺身片手にカメラ構えてるたかじんさんを想像しちゃいました。
まだ会社なんですが、腹減ってきたし。。。
ぐびっと行きたくなりました(笑)
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たー坊さんへ (管理人)
2011-06-02 19:08:58
たー坊さん

コメントありがとうございます。
料理写真はウマそうに見えるよう撮るのが素人には大変です。その場面を考えると自分でも笑っちゃいますね。
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