ながら タティング

新しく作り始めた　作品が　すっごくメンドクサイんで、気分転換に　お試しモチーフを　作ったんですけど、　今日発売の　「　スパイ大作戦　Ｎ0　７７　」　を　観ながらの　ながら　タティング　だったんで、　よくよく見たら・・・　「　アラ　まあ～　　　綺麗などころか、ピコを作るの忘れちゃてるじゃあ　ありませんか・・　しかも　2か所も・・・

でもね、いいんです。　どの位の大きさになるのかなあ～　って　思って　作ったんですから、言わば、物差しみたいなものなんです。

だって　頭で考えてるだけじゃ　どの位の大きさになるのか　解らないじゃないですか・・　だから　物差しモチーフが必要なんですよね・・・

力加減とか、バランスとかね・・・　　


それはそうと、昨夜は　ビックリ！　　静岡　駿河湾で　地震が発生・・　日付が変わろうとしている頃、震度５弱・・

私の部屋の　立てていた額縁が　落っこちて、壁にかかっている　絵が　額縁ごと歪んじゃって・・・　　結構　長かったですね・・　急いで　母屋の方に戻ろうと　出た所　ご近所の家々が　一斉に電気つけて　広報のアナウンスが流れ始めました。

幸い　思ったほどの被害は無く、無事　事もなく済みましたけど、　東北の方々　余震で　しょっちゅうこんなに動いてるんだと思うと、お気の毒ですよね・・　落ち着いて眠れもしないでしょうからね・・・



8月になったとたんに　いろいろな事が起こります・・・


秋に向けての　準備が　始まりますし、年末に向けての準備も　そろそろしないと、後　半年もありませんからねえ～　あっという間です。

今年の　秋は　とっても　楽しい事が起こりそう・・・・　ワクワク　ドキドキ、タティングの季節です・・　

天使 の タテイングレース

さてさて　先程の　クロス　、　なぞは　一目了然、　クロス部分は　黒糸で　作ってあるんです。　　目の錯覚　とでも言いましょうか、　同じ作品なのに　イメージが　全然違うでしょ・・・


解りますかね・・この違い　「　人の心　」　と　一緒なんです。　　　同じ物なのに、　回りの状況が違うと、全然　違うものに見えて来ちゃう・・・　実態は同じなのに、　環境や　それを見る目で　本来有るものが　全然　見えて来ないんですよね・・



私、ボランティアで　保護司をしていますので、犯罪を犯してしまった人が　更生する為に　保護観察中に何度も　刑務所や　少年院を出所した　人達と　お会いするんですけど、更生して　一生懸命　社会人として生きて行こうとしてる　少年と接する度、思うんですよね・・・

実際に　会って、いろいろ話をしてみれば　考え方もしっかりしているし、朝早くから　夜遅くまで　一所懸命　仕事して頑張っているのに、過去に犯してしまった　犯罪や、置かれている環境で　他の人とは違う　目で見てしまう・・そういう人が　まだまだ多いんですよね・・・


この時期になると　いつも　思い出す　詩　があるんです。　　少年院を視察訪問した時に、収監されている少年たちが　授業の中で　作った　詩が　壁に張り出されていたんですが、その中の一つです。


「　たった　２時間の面会時間　　来てはくれぬ　母が　恋しい　」　


幼い頃からの　虐待や　育児拒否、育児放棄等・・様々な環境で　居場所を失った　少年が　受け入れてくれる　悪の道に　足を踏み込んでしまう・・　深みにはまる前に　幸い　逮捕され　少年院で　更生に励んでいる・・・　月に　数回しかない　親との面会時間・・　その　わずかな２時間の　面会時間にすら　母親が　訪ねてきてくれない・・・　

それでも　更生に励み　やっと　保護観察処分となって、社会に戻っては来ても、　犯してしまった罪の為か、罪の償いを　終えてもなお、人の眼は　冷たく　なかなか受け入れては貰えない・・・　


人は　誰でも　十字架を背負っていると言われます。　　同じ　十字架なのに　背景や　見方が違うだけで　「　悪　」　にも　「　天使　」　にも　受けとめられてしまう・・・　同じ者　なのに・・・・



生意気なようですが、どんな　小さな　作品にも、「　心を込める　」　・・　それは　綺麗に結んでいくとか、仕上がりが綺麗だとか　そういう事が　心を込めた事ではなくて、たとえ　小さな作品でも、　見た目　不細工でも、　「　心の　思いを　作品に　託して　一つ一つ　結んで行く事　」だと　思っています。　


手芸は　売り物では　ない筈です・・・　　親が子を想い　・・・・　愛する家族を想い・・・　恋する相手を想い・・・　不幸を背負いつつ　一所懸命生きている人達を　想い・・・　作っていくものじゃないんでしょうか・・・・

少なくとも、私は　そう思っています・・・　男の私が　糸を結んで　手芸をしている・・・　それだけで　おかしな見方をする人は居ます。　　

でも　良いじゃないですか・・・　たいした作品は　作れなくても、　ひとつひとつの　結び目に　秘めたる想いが　込めてあるんですから・・・


タテイングレースは　ヴィクトリア王朝時代、王侯貴族の女性たちの　間で親しまれて来たレース　と言われています。　それは　単に高貴な身分の女性だから・・　と言うのではなく、　生活に追われる事のない　王侯貴族の女性たちだからこそ、　ひとつひとつの　結び目に　様々な　愛情を込める事が　出来たんじゃないかと　思うんですよね・・


身分が高いと言う事は　考え方　物の見方が　優れているからこそ、その地位を　ゆるぎないものにしていただけの事・・
単に、　カッコいいからしていたのは　違うと思うんですよね・・・・

悪魔 の タテイングレース

ハート　と一緒で、良く見かける　題材なのに、今まで作くった事のないモチーフ　「　クロス　」　を作ってみました。

なかなか　面白い趣向でしょ・・・　このモチーフ　どうやって作ってあるのか　解りますか？

オレンジ色の糸で　作った　この奇妙な作品・・・・　フフフフフフ・・・・・　作り方は　秘密です・・・

とか　言っても、直ぐに解っちゃいますかねェ～


どうして　こんなにも　綺麗なクロスが　くっきりと浮かび上がってくるのか・・・　良く考えてみると　不思議じゃぁ～ありませんか・・　　　

真夏の夜の　ミステリー　・・・　バンパイア　が　クロスに呪いをかけて　燃やしてしまおうとしています・・　　炎のように燃える呪いの十字架・・・・　　心の奥から　ゾクゾクとするような・・・恐ろしい現象です・・・

誰の心の奥底に　ひっそりと潜む　「　邪悪な　悪魔　」　恐怖　・　嫉妬　・　怨み　・　妬み　・・・　そんな　目をそむけう事が出来るなら　見たくない　悪魔・・・

これこそ、究極の　省エネタティング　モチーフ　じゃあ　あ～りませんか・・・・


どうでしょう・・　怖くなりましたかねえ・・・・　　　　

エッ！？　　全然　怖くない？　　そおかあ・・　やっぱ　「　天使　」　のような　私には　そんな恐ろしいもの、作れませんよねえ～　　どう考えても、こんなに　可愛い男が　悪魔のような　怖いもの　なんか　作れるはず無いじゃないですかねえ・・・


さてさて、　それでは　この　モチーフの　謎を　解明しましょうかねェ～