ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「チェイサー」

2009-05-10 15:54:14 | Weblog
凄い。韓国映画の底力を感じた!

以下ネタバレになるので、ご注意を・・。

これまでそんなに多くの韓国映画やドラマを観てきたわけではないが、この作品は明らかに別格だといえる。

実際の事件に基づいて(全く同じではないにせよ)いるからなのだろうか、オープニングからピーンと緊張感が漂う。

画面の色がいい。心なしか少しくすんだように感じた。

ジュンホ(キム・ユンソク)が派遣したDERIHERU嬢ミジン(ソ・ヨンヒ)が消息不明になる。

携帯もつながらない。

ミジンは、連続殺人犯ヨンミン(ハ・ジョンウ)に縛り上げられていた・・。

必死にミジンを探すジュンホは、ある交差点で右から来た車と衝突する。

保険の話をしだすと、向こうのドライバーは車から降りて逃走した!

服に付いていた血痕から、そいつが犯人だとピンときたジュンホは走って追跡する・・!


とにかく、この映画は走る走る!往年の「太陽にほえろ」の如く走ります。

そして殴る殴る!ハンパじゃないっす。

犯人とジュンホとの格闘シーンは、ゴルフクラブやかなづちで、凄まじい有様です。このシーンだけで72時間もかかったとか・・。

物語後半で、ミジンの7才の娘ウンジ(キム・ユジョン)が、車の中で泣くシーンがありますが、カメラは車の外からウンジを撮っていて声は聞こえず、土砂降りの雨の音のみが聞こえている、という、ウンジの悲しみの深さを表現する上で、非常に優れた撮り方をしています。

ジュンホ役のキム・ユンソクはどことなく桑田佳祐を彷彿とさせるようなマスクで、元刑事のDERIHERU店長をタフに演じて存在感抜群でした!

連続殺人犯ヨンミンを演じたハ・ジョンウは、この人、本物の殺人犯じゃないの・・・と思わしめるほどの怪演でした・・。

そして、派遣されるDERIHERU嬢ミジンを演じたソ・ヨンヒは、物語冒頭でビックリしましたが、う、美しい・・・。
一目でファンになってしまいました!だからパンフレットも買ってしまいました・・・。

監督 ナ・ホンジン