小庭

・つくばいに影おとし咲く歳ふるし白梅はことし花ゆたかなり


～～長女が小学校に入学の年に友人が新築祝いに
老木を移植してくれました
寒中に凛と咲く一輪はワタクシのパワーの源です。～（つわぶき」

日経 歌壇

★栗木 京子先生 選

・海沿いを車とばして往くホーム表情薄き母待ちゐたり


＜評＞風光明媚なホームなのに母の気持ちは晴れないのだろうか。
「表情薄き」が切ない。

　　　　　　　　　　　　　　(2007年7月）

～～それでも 車とばして行きます。 ～（つわぶき）

皇后様さま

・微笑みはまこと品よき美智子さま人気のままに小旗揺れゐる

・御料車は速度落として小雨降る南吉街道初のおなりに

・金の紋章再び見ることなかりしにしかと目に留む紅色の御旗


～～皇后さまは幼き日 ご尊父様よりプレゼントの
「新美南吉」の童話に感動され、愛知の長寿センター
ご視察の折 南吉記念館にもご来訪されました。 ～（つわぶき）

中日歌壇

★ 稲葉 京子先生選

・アリゾナの大平原に砂塵浴びジープで駆ければ広野吾がもの


＜評＞アメリカ、アリゾナ大平原を吾がものと言って
旅行を楽しむ作者の昂揚した気分がよく出ている。
その時の気分をこれだけ明るく表現した旅行詠は楽しい。

～～本当にアメリカ旅行は楽しかったです。～（つわぶき｝
（西海岸３都市周辺と世界遺産の２大国立公園巡る８日間）

中日歌壇

★ 稲葉 京子先生選

・老母在すホームの灯りにもう一度サヨナラを言いアクセルを踏む


＜評＞今は介護施設に居る老いた母を訪ねた帰りすがら、と添え書きがある。
母を愛しく思い、そして帰宅するためのふんぎりをつける、
心の動きが活き活きと描かれている。


～～ずいぶん前（2007年6月）のものですが、今も同じです。～（つわぶき）