シリーズ｢読了｣

｢のほほん雑記帳(のおと)｣
著者:大槻ケンヂ

大槻ケンヂまとめページっ資料室(仮):｢大槻ケンヂ(オーケン)｣

｢大槻ABC｣の件は生々しさが素晴らしい上に、ネコについての表現が素晴らしい。

｢ネコの目をよく見てみると……｣の最後の一行の見事な切れ味とか、
｢チェンマイのミルクシェイクは至福の一杯｣とか(タイトルそのまんまだが)とにかく著者の言い回しが冴える。

｢ボクって何?｣｢蓄えた方がいいよ。｣｢君は『天動説の女』になれるか!?｣
等々、言葉選びのセンスといい読ませる構成といい…短い文でも上手さが見える(ホントに歌手ですかっ?)。

…ま、真ん中のモノクログラビアは気にしないでくれw

後半の読書レビューで著者の筆は更に加速する。
｢マリファナ・ナウ｣がよほど頭に残ったのか同じ｢掴み｣が出て来たりするくらい筆が走る←

｢宇宙人の死体写真集｣｢宇宙人の死体写真集2｣ww｢地球の歩き方｣｢パノラマ島奇談｣｢赤毛のアン｣｢デビルマン｣｢仮面の告白｣
…よくもこんな本まで、という奇書の中に椎名誠の｢日本最末端真実紀行｣みたいな(著者いわく)｢ノドカ本活字部門｣が唐突に挟まれたりして。

最終章、ミュージックヌンチャク!
…では筆が滑るあまり脱線転覆してるのはご愛嬌←

毎回思うが、そこらの作家よりよほど腕が立つ。
これは読まずに通り過ぎるのはもったいないぞ、諸君←


蛇足…解説は浅草キッドの水道橋博士…なんだが…287ページの最後…予言者ですかぁっっ!?

｢満足度:◎｣
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ