マメ科、Fabaceae、ビトゥミナリア属、西アジア~南欧~北アフリカ、地中海沿岸地域原産、
学名:Bituminaria bituminosa、
英名:Arabian Pea、Pitch Trefoil、葡名:Erva-da-baganha、Trevo-bituminoso、
2010年4月22日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2013年4月29日、2015年4月27日、コスタ・アズール地方で撮影、
ビトゥミナリア・ビトゥミノサ Bituminaria bituminosa の花。
地中海とカナリア諸島全体で固有のもの
標高0メートルから2,000mに及ぶ低木や森林の縁、 険しい地層にも生息している。沿道や牧場、荒地などには一般的に見られる。
ビトゥミナリア・ビトゥミノサ Bituminaria bituminosa でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから属名は、ラテン語の bitumen(=瀝青・天然アスファルト)と aria(=所有する)の合成語から。種小名は「瀝青、天然アスファルトのような」の意。
ビトゥミナリア・ビトゥミノーサは、マメ科の多年草である。本種は、全草に点在する樹脂腺から天然アスファルト(ビチューメン:Bitumen)特性の異臭を発する。茎は白色の腺毛に覆われる。茎は上部で分枝をする。草丈は20~100㎝程度となる。葉は3出複葉で、小葉の形状は多様となる。葉には腺毛が多生する。4~5月頃、茎頂並びに枝先から長い花茎を伸ばし、径3~5㎝程度で半球状の花序をつける。花序内には15~25個の花が集まる。花色は桃紫色~青紫色で、形状は唇形となる。花後の果実は長さ2㎝程度の卵形で果皮には刺があり、先端に長い嘴状突起をもち、果皮の外側は褐色の細毛に覆われている。果実の中には単一の種子が内包される。(GKZ植物事典より)