ラン科Orchidaceae、オフリス属、地中海沿岸地域のヨーロッパと北アフリカイタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、北アフリカ、モロッコ、シリア原産、
学名:Ophrys lutea、
和名:キバナミツバチラン(黄花蜜蜂蘭)、オフリス・ルテア、
英名:Yellow Bee Orchid、葡名:Erva-vespa、
2013年4月下旬、2014年3月17日、28日、4月7日、2015年4月29日、5月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
オフリス・ルテア Ophrys lutea の花。
草むらに花茎を延ばす。花の直径は2cmほど。和名は英名からの直訳。草丈は10~30cmほど。
属名はギリシャ語の ophris=眉毛が語源。種小名の lutea は黄色いの意。
黄色い水仙ナルキスス・ブルボコディウム Narcissus bulbocodium と一緒に咲いている。3月末はまだ新鮮な姿。
草原や石灰岩の石ころの中に自生。オフリス・ルテア Ophrys lutea でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、英名からの直訳。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名は「黄色の」の意。
キバナミツバチランはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその花姿から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。本種は、原産地の項に記した地で標高1400m以下の草原や低木林下の概して石灰岩質の土壌地帯に自生の見られる地生蘭である。草丈は10~30㎝程度。葉は楕円状で先端は尖り、基部が茎を包むようにして全体的にロゼット状に広がりを見せながら根出する。3~5月頃、花茎を立ち上げ、上部に総状花序を出し、掲載した写真に見られるような黄花で径8㎜程度の花を3~8程度つける。本種の場合、蜜蜂に擬態しているが、他のオフリス属の仲間のような唇弁が毛で縁取られることはなく無毛である。(GKZ植物事典より)