フウロソウ科、Geraniaceae、フウロソウ属、アイルランド・イギリス・ヨーロッパ大陸・西アジア・北アフリカ原産、1~2年草、
学名:Geranium lucidum、
英名: Shining Crane's bill、 Shining Geranium、Shiny Geranium、
2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
ゲラニウム・ルキドゥム Geranium lucidum の花。
ヨーロッパから北アフリカ、ヒマラヤにかけて広く分布。やや日陰の荒れ地などに生えている。高さは50センチほど。葉は円形で、5~7に深裂する。夏が近づくと、葉や茎が赤く色づき、蝋質の光沢を持つ。
5月から8月ごろ、ピンクの花が咲く。
萼筒は卵形で5稜があり、稜は赤褐色を帯びる。
英名は、花後の萼筒を「ツル」に見立てたもの。ゲラニウム・ルキドゥム Geranium lucidum でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の geranos(=ツル)に因んでおり、長いくちばし状の果実の形状から。種小名は「光沢のある」の意。
ゲラニウム・ルキダムはフウロソウ科の1~2年草である。本種は原産地の項に記した地の急な山の斜面等に自生する野草である。草丈は10~35㎝程度となる。葉は掌状で5~7深裂し、茎に互生する。茎はほぼ無毛であるが、概して赤味を帯びることが多い。6~8月頃、茎上部に集散花序を出し、桃色の5弁をつける。花後には、先端が長く突き出ていて外皮に5稜を持った果実をつける。本種は、北米やオーストラリアでは帰化状態にある。(GKZ植物事典より)