アオイ科、Malvaceae、マルヴァ属、地中海沿岸地域原産、
学名:Malva nicaeensis、
和名:ミナミフランスアオイ(南仏蘭西葵)、
英名:Bull Mallow、French Mallow、Mallow of Nice、
葡名:Malva、
2009年6月13日、2016年1月29日、2月7日、2018年1月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
マルヴァ・ニカエエンシス Malva nicaeensis の花。花の直径は6mmほどと極小。花の色はピンクと紫のストライブで、葉の付け根に咲く。
高さは60センチほどになる。葉は幅12センチほど。葉や茎は食用になる。
この場所から大西洋の荒波を望むことができる。人は足元に気付かず、遠慮なく踏んでいく。
他の草に取り巻かれて必死で生きている、マルヴァ・ニカエエンシス Malva nicaeensis でした。
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(GKZ植物事典より)和名は学名の直訳から。属名の Malva とはギリシャ語の malache(=軟らかくする)を語源とし、この属の植物の持つ粘液に苦しみや痛みを和らげる緩和剤の効用が認められるためという。種小名は「(フランス)ニースの」の意。
ミナミフランスアオイは、アオイ科の越年草~多年草である。草丈は60㎝程度となる。茎は幾分赤味を帯びていて、周囲には白色の細毛が密生する。葉は、径12㎝程度の掌形で、縁部は波状となるか、或いは浅裂してジグザグ状となり、基部では長い葉柄に連なり茎に互生する。5~7月頃、葉腋に径6㎜程度で、白地~桃色地に濃桃紫色の条線模様の入った花を付ける。花は5弁花で、萼片の裏面には細毛が密生する。花後には円盤状の果実を付ける。本種は、北米・オーストラリア・ニュージーランド・西アジアでは帰化状態にある。(GKZ植物事典より)