オオバコ科、Plantaginaceae、クワガタソウ属、ヨーロッパ原産の越年草、
学名:Veronica persica、
和名:オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)、別名:瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳、
英名:Bird-eye Speedwell、Germander Speedwell、PersianSpeedwell、Large Field Speedwell、
葡名:Verónica-da-pérsia、
2015年4月27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影、
路傍や畑の畦道などに見られる雑草。(ポルトガルでは今まで見たことがなく、今回初めて見つけた) 和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた。フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいない。
秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短い毛で雪と霜を遠ざけて保温する。草丈は10–20cm。葉は1–2cmの卵円形で、鋸歯がある。花弁は4枚。ただし、それぞれ大きさが少し異なるので、花は左右対称である。色はコバルトブルーだが、まれに白い花をつけることがある。
花は太陽の光によって開閉し、1日で落花するが、2日目にもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハチ、ハナアブ、チョウなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能で、自家受粉でよく見られる近交弱勢はないか非常に小さい。アジア(日本を含む)、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アフリカに外来種(帰化植物)として定着している。日本に入ったのは明治初年と推定され、1884年あるいは1887年に東京で見られてから急速に拡大し、1919年には全国的にありふれた草になった。
近縁種にイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウなどがある。いずれもオオイヌノフグリより小型で、花ははるかに小さいので目立たない。なお、日本の同属にはクワガタソウ (Veronica miqueliana) の仲間があり、これは山地から高山に分布し、イヌノフグリを大きくしたような美しい花の野草である。(Wikipediaより)
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(GKZ植物事典より) 和名は、我が国のイヌノフグリに似ていて、幾分大型となることから。属名は聖女ヴェロニカの名に因んでいる。種小名は「ペルシャの」の意。
オオイヌノフグリは、オオバコ科(←ゴマノハグサ科)の多年草である。我が国固有のイヌノフグリと比較して幾分大振りとなる。また茎が基部で枝分かれし、地を這うようにして広がる。葉は卵円形で、葉縁には鈍鋸歯がある。3~5月頃、径7~10㎜程度でルリ色の花を開く。果実はイヌノフグリに似るが、やや扁平。近年、イヌノフグリよりこのオオイヌノフグリの方が一般的となっている。日本には明治初年に渡来した帰化植物。(GKZ植物事典より)