The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

カルドゥウス・クリスプス Carduus crispus

2021-08-25 10:30:44 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ヒレアザミ属、ユーラシア大陸原産、越年草、

学名:Carduus crispus、

和名:ヒレアザミ(鰭薊)、ヤハズアザミ(矢筈薊)、

英名:Walted Thistle、Curlede Thisle、Curly Plumeless Thistle、葡名:Aner cardo、

2015年5月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影,

 

花径20~15ミリくらいの紅紫色の花(頭花)が茎先に数個集まってつく。頭花は筒状花からなる。 総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)も鋭い披針形で、棘のようになって反り返る。葉は羽状に裂け、互い違いに生える(互生)。 葉の縁には鋭い棘がある。

 

 

 

草丈は70~100cm。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。

 

和名は、茎につく翼を魚の鰭にたとえたものである。 日本へは古い時代に渡来した帰化植物 本州から九州にかけて分布。

 

ヒレアザミ属は地中海沿岸地域を中心に約100種が分布する。葉は刺だらけで,茎には幅の広いひれがつき,その縁にも刺が生えている。 この様子からヒレアザミの名がついた。 初夏に紅紫色の頭花をつける。 アザミに似るが,アザミの仲間ではなくヒレアザミ属としてまとめられている。

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(GKZ植物事典より) 和名は、茎の稜上にヒレを持ち、花姿がアザミに似ていることから。属名はギリシャ語のkardos(=刺)を語源としている。種小名は「縁部が縮れた、波打った」の意。

ヒレアザミは、キク科の越年草である。本種は、日当たりがよく幾分湿り気のある草原や休耕田等に自生の見られる野草である。茎は直立し、1m程度となる。茎には2条の翼がある。葉は長さ5~20cm程度で、羽状に深裂する。裂片の先端部は刺状突起となる。葉は、基部では大きく、茎上部ではほとんど見られなくなる。茎についた翼は葉が退化したものであろうか。ちなみに、茎についた翼の先端部も刺状突起となる。5~7月頃、茎頂に長さ2㎝、径1,7~2,7㎝程度の鐘形の頭花をつける。花を支える総苞の先端部は刺状となり外方に反り返る。花冠は紅紫色(希に白花も)となる。花後には痩果をつけるが、冠毛はアザミのような羽毛状とはならず、長さ1,5㎝程度の剛毛状となる。我が国では、史前帰化植物と推測されている。北米では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

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