キク科、Asteraceae、チョウセンアザミ(キナラ)属、地中海沿岸地域原産の耐寒性多年草、
学名:Cynara scolymus、
和名:チョウセンアザミ(朝鮮薊 )、アーティチョーク、
英名: Artichoke, Globe artichoke、伊名:Carciofo、仏名:Artichaut、葡名:Alcachofra、
2015年6月23日、2016年6月9日、2017年5月21日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
地中海沿岸やカナリー諸島が原産。大きな蕾のなかにある軟らかい萼と花托が食用にされ、とくにフランスやイタリアではポピュラーな食材。高さは1~1,5メートルになり、葉は羽状に深く裂ける。夏に大きな頭状花序をだし、淡い紫色の筒状花を咲かせる。
古代から栽培されてきたキク科のハーブで、多くの種類がある。カールドンという野生の大アザミが原種といわれ、最初はセロリのように葉柄を食べていたが、花も美味しいと気付き、15世紀のイタリアで改良された。以後欧米で盛んに育てられている。
食用とするには、まずつぼみをレモンなどと共に茹でるか、蒸す。そして、花及び果実の冠毛になる繊毛を取り除き、蕚状の苞片を外から剥き、苞片基部の肉質部分を歯でしごくように食べ、最後に花托部分を切り分けて食用とする。食用部分はでんぷんに富んでおり、食感はいもに似ている。水溶性食物繊維に富む。葉にはシナリンを含み、肝臓の解毒に効果がある。 シナリンには味蕾の甘味受容体の働きを阻害し、アーティチョークを食べたあとに食べるものの味をなんでも甘く感じさせてしまう働きがある。そのため、アーティチョークに上質なワインは合わないとされている。
日本には江戸時代にオランダから渡来した。19世紀末からイタリア移民のグループがカリフォルニアで大規模にアーティチョークを栽培し、ニューヨークのイタリア系マフィアの資金源となっていた。1920年代、マフィアの封じ込めに力を注いでいたニューヨーク市長ラガーディアは市にアーティチョーク禁止令を出したが、アーティチョークの魅力に抗えず1週間後には取り下げられた。(Wikipediaより)キナラ・スコリムス Cynara scolymus でした。
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(GKZ植物事典より)和名にチョウセンの名が見られるが、原産国を示す意ではなく、外来種を示している。属名は、cyno(=犬)に由来した植物名からで、総苞片についた刺が犬の歯に似ていることからと言う。種小名は、「刺の」の意。
チョウセンアザミは、キク科の多年草である。原種はヨーロッパの原生アザミと考えられている。これが大柄で刺のあるアザミ(カルドン)へと変種し、そのカルドンを改良発達させたものがアーティチョークと考えられている。草丈は 1,5~2m 程度。葉は大型で羽状に深く裂ける。葉の裏面には白色の綿毛が密生する。6~8月頃に径 15㎝ ほどの大きさで濃紫色の頭花をつける。最上段に掲載した蕾の部位が食用とされる。我が国へは明治初期にフランスから渡来。(GKZ植物事典より)