マメ科、Fabaceae、シャジクソウ属、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産の多年草、
学名:Trifolium hybridum、
和名:タチオランダゲンゲ(立和蘭蓮華)、
英名:Alsike Clover、Swedish Clover、葡名:Trevo-hibrido、
2010年4月29日、2014年4月21日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
トリフォリウム・ヒブリドゥム Trifolium hybridum の花。表示名は学名の音読み。草丈30~50cm。茎は直立または斜上し、若いときは軟毛がある。
葉は3小葉からなり、小葉は倒卵形~楕円形で、長さ1~4cm、幅0,5~2cm。花は球形の花序となり、白色後に淡紅色になり、径1,5~3cm。萼裂片は針形~狭卵形でほぼ同長。
一日に数本しか列車が通らない線路と田舎道の交わるところにひっそりと、しかし華やかに自生していた。すぐ側には、ルピナス・ルテウス Lupinus luteus やムスカリ・コモスム Muscari comosum なども花を咲かせていた。
シャジクソウ属は世界に260種ほどが分布している。トリフォリウム・ヒブリドゥム Trifolium hybridum でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、オランダゲンゲ(=アカツメクサ)より草丈が高くなることから。属名は、「三葉の」の意。種小名は「雑種の」の意。
タチオランダゲンゲはマメ科の1年草である。茎は直立し、草丈は30~50㎝程度となる。茎は無毛である。葉は長い葉柄を持ち、下方のものは長さ 10~25㎝、上方のものは長さ4㎝程度となり、茎に互生する。葉は3出複葉で、小葉は、長楕円形~倒卵状楕円形で、托葉は披針形である。小葉の縁部は、 刺状突起状の規則的な鋸歯がある。6~8月頃、茎上方の葉腋から長さ4~8㎝程度の花柄を伸ばし、淡紅色~白色の小花を多数つける。花径は、2~2,5㎝ 程度となる。花は細長い通常に見える蝶形花であり、上の旗弁に比して下の舟弁がより長く前方に突き出るかたちとなる。本種は、現在、世界各地で帰化状態にあり、我が国も例外では無く、各地で野生化していることが報告されている。 概して、アルサイク名で牧草として輸入され逸失したものが帰化状態と化している。 (GKZ植物事典より)