アブラナ科、Brassicaceae、ヤマハタザオ属、ヨーロッパ原産、
学名:Arabis hirsuta、
和名:ヤマハタザオ(山旗竿)、英名:Hairy Rockcress、
2011年3月10日、ポルトガル コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影、
世界に広く分布する。越年草であり、ロゼットで冬を越し、花期にもロゼットは残る。
茎葉は長さ2~7㎝、茎を抱き、根生葉及び茎葉ともに波状縁。葉の両面に分岐毛及び短毛がある。
花茎の先に長い花柄をもつ白色の花を総状につける。花弁4個、へら状で長さ5~6㎜。雄しべ6個。萼片4個。
角果は長さ2~6㎝の線形、種子が1列ずつ2室に入り、花序軸に沿って上向きにつく。種子には狭い翼があるが、未熟な果実では不明瞭。
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(GKZ植物事典より) 和名は、山野に自生するハタザオ(Arabis glabra)の意。属名は、リンネによって命名された名で、Arabiaの国名に因んでいるという。種小名は「やや硬い毛のある」の意。
ヤマハタザオは、アブラナ科の多年草である。概して日当たりの良い草地に自生する野草である。草丈は30~80㎝程度となる。茎下部には白色の細毛がある。 根生葉は長さ2,5~6㎝、幅1~2,5㎝程度の匙形でロゼットを構成する。茎葉は長さ2,5~6㎝、幅1~2,5㎝程度の楕円形~長楕円形で、先端部は 円頭、基部は茎を抱き、耳状となり、縁部には不規則な鋸歯がある。6~8月頃、茎頂に総状花序を出し、白色4弁の小花をつける。花弁の長さは4~6㎜程度 となる。 (GKZ植物事典より)