The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

へディキウム・ガルドゥネリアヌム Hedychium gardnerianum

2022-02-23 11:14:55 | ポルトガルの野の花

ショウガ科、Zingiberaceae、ショウガ(ヘディキウム)属、インド、ヒマラヤ地方、ネパール、ブータン原産の多年草、

学名:Hedychium gardnerianum、

和名:カヒリジンジャー、キバナシュクシャ(黄花縮砂)、へディキウム、ジンジャーリリー、

英名:Kahili Ginger、Ginger Lily、Kahila Grand-lily、Ker-Gawl、Yellow Ginger Lily、

葡名:Jarroca、Rocca、Cana-rocca、Gengibre-selvagem、

2014年9月25日、2016年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で撮影、

 

草丈は80cm~3m、主な開花期は8月~10月、温帯・熱帯アジア、マダガスカルにおよそ50種が分布する球根植物。香味野菜として使うショウガ(Zingiber officinale)とは草姿こそ似ているが違う植物(同科だが属が違う)。一般的に「ジンジャー」と言えばショウガのことを指すが、園芸ではショウガ科ヘディキウム属の植物を指す。

 

先端の尖ったやや細長い葉を2列に並べて上に伸びていく。開花期は夏から秋で、黄・白・赤・オレンジ色の花を穂状に咲かせる。花は強い芳香を放つものもある。属名のヘディキウムはギリシャ語のへディス(甘い)とキオン(雪)からきており、コロナリウム種が純白で強い香りを放つ花を咲かせるところによる。日本にはコロナリウム種が江戸時代末(1850年頃)に入ってきたのが最初とされる。(ヤサシイエンゲイより)

 

カヒリジンジャーはホワイトやイエローと同じ多年草で、草丈は1.5m~2.5m。花のまとまり(花序)は30cm~50cmと、かなり大型だが、花(雄しべの変化したもの)のひとつひとつは小さめ。ネパールからシッキムにかけてが原産と言われている。

 

 

 

香りの弱いのが特徴。ハワイ語のカヒリとは、ハワイ王朝が日本の毛槍にヒントを得て制作した徽章を指す。ハワイ名の付いた植物だが、これは近年になって付けられたもの。カヒリジンジャーはジンジャー類のなかでもとりわけ繁殖力が強く、実際、ハワイ島のキラウエア火山周辺では大繁殖している。日本でも外来生物法でリストアップされている要注意植物のひとつ。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、シュクシャ(つまり、ジンジャー)の仲間でありながら、花色が黄色のため。属名は、ギリシャ語の hedys(=美味)と chion(=雪)の合成語で、花が純白で芳香を有することから。種小名は19世紀初頭の東インド会社の代表だった Hon Edward gardner への献名。

キバナシュクシャは、ショウガ科の多年草である。地下にショウガに似た根茎を持ち、その腋芽から茎を直立させる。草丈は1,5~2,5m程度となる。葉は剣形で、長さは60㎝、幅5㎝前後程度となり、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では葉柄状と化し茎を抱き互生する。8~9月頃、茎上部に長さ30~50㎝程度の総状花序を出し、周囲に黄色い3個の弁を持った径6㎝程度の蝶形花を多数(全体で50個程度)付ける。開花時には芳香を放つ。花後には橙色の果実をつけ、中に粘り気のある明赤色の種子を持つ。この種子は野鳥が好んで啄み、広く他の地域へと運ぶことになり、各地で帰化状態になっている。国連保護連盟(IUCN)では世界の外来植物ワースト100に指定されている。日本での外来生物法では要注意外来植物に指定されている。 (GKZ植物事典より) 

 

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