ナデシコ科、Caryophyllaceae、マンテマ(シレネ)属、地中海沿岸地域原産の多年草、
学名:Silene niceensis、
英名:Pink piroutte、
2018年1月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
シレネ・ニセエンシス Silene niceensis の花。
砂浜に繁茂。花弁の外側は僅かに濃色で萼筒には条線が入る。葉や萼筒は毛深い。
花弁は午後には巻き込んでしまう。
萼筒には毛があり粘質で風で運ばれてきた砂粒が付いている。シレネ・ニセエンシス Silene niceensis でした。
©2021 MUZVIT
(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ神話の酒神バッカスの養父であるシレネスの名に因んでいる。種小名は「(フランス)ニースの」の意。
シレネ・ニセエンシスはナデシコ科の2年草である。本種は、原産地の項に記した地で沿海地の砂浜に自生の見られる野草である。草丈は20~60㎝程度となる。葉は長さ4㎝程度の線形~倒披針形で茎に対生する。葉や茎には細毛が見られる。6~8月頃茎上部に散形花序を出し、径1,5㎝程度で桃色の袋状花をつける。花冠は5裂し、各裂片は更に2深裂する。萼筒の外側には緑色の条線が入り、全体的に白色の細毛で覆われている。花は、夕刻~早朝に開花し、昼頃には、花被片が捩れを見せる。したがって、正常な開花の様子は、早朝にしか見られない。掲載した花姿は日中に撮影したものである。花後には卵形で8㎜程度の蒴果をつける。(GKZ植物事典より)