The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

メディカゴ・マリナ Medicago marina

2022-02-13 10:06:34 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ウマゴヤシ属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Medicago marina、

和名:マリーナ・ウマゴヤシ、

英名:Coastal Medick、Sea Medick、葡名:Couve-marinha、Soldanela、

2011年3月、ポルトガル、アルガルベ地方で、2020年9月28日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

メディカゴ・マリナ Medicago marina の黄色い花。花の直径は8ミリほど。

 

草丈は20cmほど。

 

葉は濃い灰緑色で綿毛がある。

 

海水浴場などの砂浜に地を這って広がっている。

 

メディカゴ・マリナ Medicago marina でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は medicus(=薬)と agere(=用いる)の合成語で、この属の植物を薬用として用いたことによるとも言われる。種小名は「海の近くの」の意。

メディカーゴ・マリンハは、マメ科の多年草である。本種は、地中海沿岸地方の砂浜に自生の見られる野草である。茎は斜上~直立し、草丈10~50㎝程度と なる。海浜植物らしく。全草が白色の軟細毛で覆われている。葉は3出複葉で、小葉は倒披針形。3~5月頃、茎上部の葉腋に総状花序を出し、黄花で径8㎜程 度の蝶形花を多数つける。花後には径15~20㎜程度で渦巻き状の莢果をつけ、周囲には刺状突起物が多数あり淡褐色に熟す。  (GKZ植物事典より)

 

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オロバンケ・フォエティダ Orobanche foetida

2022-02-12 10:03:24 | ポルトガルの野の花

ハマウツボ科、Orobanchaceae、ヤセ属、地中海西部沿岸地域原産、多年生寄生草本、

学名:Orobanche foetida、

英名:Foetid、葡名:Erva-toira-denegrida、

2009年5月、2010年4月22日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2014年12月24日、アルガルヴェ地方で、2014年5月17日、エストレマドーラ地方で撮影、

 

オロバンケ・フォエティダ Orobanche foetida の花。表示名は学名の音読み。花房の長さは15cmほど。

 

1cmほどの舌型花を50ほどもつけ、下から順に開花。鮮やかな赤が遠くからも目立つ。葉はなく花茎が土から直接生えている。

 

オロバンケ・ラモサなどに比べるとかなり大きい。腐生植物のオロバンケの仲間のなかでは大型。

 

オロバンケ・ラモサなどは半日陰地でよく見るが、この種は日当たりの良い草原などに自生。

 

オロバンケ・フォエティダ Orobanche foetida でした。  

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の orobos (=カラスノエンドウ)と anco (=絞め殺す、締め付ける)の合成語から。種小名は「悪臭ある」の意。

オロバンケ・フォエティダはハマウツボ科の寄生植物である。本種は、原産地の項に記した地の日当たりの良い草原に生える草本植物(概してマメ科の植物)に 寄生する野草である。葉は持たず、寄主から栄養分を吸収して育つ。茎は多肉質で、赤色をしており、周囲には白色の軟細毛が密生する。4~6月頃、茎上部に 長さ15㎝程度の穂状花序を出し、径1㎝程度の筒状花を多数つけ、下方から上方へと咲き上がる。花冠は5裂し、全体的には唇形となる。開花時には不快な異臭を放つ。  (GKZ植物事典より)

 

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ルピナス・ルテウス Lupinus luteus

2022-02-11 10:20:40 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ハウチワマメ(ルピナス)属、ヨーロッパ南部、地中海沿岸地方原産、半耐寒性1年草、

学名:Lupinus luteus、

和名:キバナルピナス、キバナノハウチワマメ(黄花葉団扇豆)、ノボリフジ(昇り藤)、

英名:Yellow Lupine、European Yellow Lupine、Annual Yellow Lupin、Lupin、

葡名:Tremocilha、Tremoceiro-amarelo、Tremocilha-amarelo、Tremoço-amarelo、

2011年3月、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年5月1日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ルピナス・ルテウス Lupinus luteus の花。花穂の長さは20センチほど。草丈は60センチほど。種小名の luteus は「黄色の」の意。

 

茎は直立してよく分枝し、柔らかな毛に被われている。葉は掌状複葉で、7~9個の小葉があり、白色の軟毛に覆われる。

 

3月から6月ごろ、茎頂に総状花序をだし、わずかに芳香がある黄色の花を咲かせる。

 

種がこぼれたのか、沿道や草原でも自生している。

 

古くから栽培されている品種で広大な畑で栽培されているのをよく見かける。ルピナス・ルテウス Lupinus luteus でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、黄花をつけるハウチワマメの意。属名の lupinus はラテン語でオオカミを意味する。土地を選ばずに生育旺盛に繁殖することから、土地を荒らすと考えられて付けられた名前。種小名は「黄色の」の意。

キバナハウチワマメはマメ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の砂丘や火山灰地等に自生の見られる野草である。草丈は40~60㎝程度とな る。茎や葉には白色の軟細毛が密生する。葉は、掌状複葉で茎に互生する。小葉は狭楕円状で、7~9個となる。3~6月頃、茎上部に長さ20㎝程度の総状花 序を出し、黄色い蝶形花を多数つける。本種は、「飼料」として栽培もされるが、葉や茎を牧草とするものであり、豆果は人畜に有害である。 (GKZ植物事典より)

 

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アナカンプティス・モリオ Anacamptis morio

2022-02-10 09:28:06 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、アナカンプティス属、ユーラシア大陸西部に分布、

学名:Anacamptis morio 又は Orchis morio、

和名:アナカンプティス・モリオ、

英名:Green-winged Orchid、Green-veined Orchid、Fool Anacamptis、

葡名:Erva-do-sapelo、Tesiticulo-de-cào、

2011年3月、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

アナカンプティス・モリオ Anacamptis morio の花。花の直径は1センチほど。草丈は25センチほど。

 

日当たりの良い草原などに自生。あまり多くは見かけない。

 

英名の Winged は翼のあるの意、また Vein は葉脈の意。左右顎片は翼の様に広がり、緑褐色の葉脈が入っているのが特徴。

 

アナカンプティス属には13種があり、ヨーロッパ、地中海沿岸地域~中央アジアに分布する。

 

アナカンプティス・モリオ Anacamptis morio でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ana(=上方へ、~に対する)と campto(=上がり、湾曲)の合成語から。旧属名の Orchisはギリシャ語で「睾丸」の意で、新旧のバルブの並ぶ様子からの命名であり、この語がラン科(Orchidaceae)の語源となっている。種小名はギリシャ語のmoros(=愚か者)を語源としているが、賑やかな花模様を物語っているという。

アナカンプティス・モリオは、ラン科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、概して石灰岩質土壌地帯の草原に自生の見られる地生ランである。草 丈は 20~40㎝程度となる。葉は、狭楕円状で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部は茎を抱き互生する。下部の葉はロゼット樹となる。4~6月頃、茎頂に総 状花序をつけ、径2㎝程度の花を多数つける。花色は赤紫色~青紫色で、側萼片は翼状に横方向に広がりを見せ、緑褐色の条線模様が入り、唇弁は大きく前方に 垂れ下がり、濃青紫色の斑点模様が入る。 (GKZ植物事典より)

 

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スタキス・アルヴェンシス Stachys arvensis

2022-02-09 10:24:45 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、イヌゴマ(スタキス)属、西アジア~ヨーロッパ~北アフリカ原産の1年草、

学名:Stachys arvensis、

和名:ヤブチョロギ(薮長老喜)、ヤブイヌゴマ(薮犬胡麻)、

英名:Field Woundwort、Staggerweed、Corn Woundwort、葡名:Robo-de-raposa、

2011年2月、2015年1月13日、24日、2016年2月15日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

スタキス・アルヴェンシス Stachys arvensis の花。花の直径は5ミリほど。草丈は15センチほど。

 

茎の断面は4角で、基部で分岐する。葉は対生で、卵形~楕円形で鋸歯をもつ。

 

 

 

和名のヤブチョロギは地下茎が正月料理に使われるチョロギに似ていることから付いた名前だが、これは食用にはならない。

 

群生していても殆ど目立たない地味な花。草原や沿道で他の草に埋もれるように自生している。1月下旬、まだあまり花のない時季から咲き始める。スタキス・アルヴェンシス Stachys arvensis でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は野生種のチョロギの意からかと推測される。属名は、ギリシャ語の stachius(=耳or穂状花)に由来している。種小名は「耕作地の」の意。

ヤブチョロギは、シソ科の2年草である。茎は束生し、草丈は10~40㎝程度となる。茎は四角形で角に僅かに長毛が散生する。葉は長さ1,5~3,5㎝程度の卵形~楕円状卵形で、縁部には鋸歯があり、先端部は円頭で、基部は心形となり、茎に対生する。3~4月頃、茎上部の葉腋に唇形の花を3~6個程度輪生する。花は淡紫色で、花冠の長さは3~6㎜程度である。花冠の上唇は小さく、下唇は3裂する。花後の果実は長さ1,7㎜程度で、4分果となり、黒熟し、表面に粒状突起が出来る。本種は、世界の温帯地域に帰化状態と化している。我が国でも例外では無く、戦後和歌山県や長崎県で帰化状態にあることが確認されて以降、各地に広まりつつある。  (GKZ植物事典より)

 

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ケラスティウム・フォンタヌム Cerastium fontanum

2022-02-08 10:13:59 | ポルトガルの野の花

ナデシコ科、Caryophyllaceae、ミミナグサ属、ヨーロッパ原産の多年草

学名:Cerastium fontanum、

和名:ミミナグサ(耳菜草)、ホトケノミミ(仏の耳)、

英名:Mouse-ear Chickweed、Common Mouse-ear、Starweed、葡名:Orelha-de-rato-vulgar、

2009年6月21日、2016年6月17日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ケラスティウム・フォンタヌム Cerastium fontanum の花。表示名は学名の音読み。花の直径は2ミリほど。草丈は10センチほど。

 

茎は細く,暗紫色を帯び,株の根もとから分枝して群生する。

 

毛を密生,上部には腺毛が混ざる。葉は卵形ないし長楕円形。鈍頭で両面に毛があり対生する。

 

ミミナグサ属には約100種があり、世界中に分布する。英名、葡名は(鼠の耳のような葉)の意。

 

ケラスティウム・フォンタヌム Cerastium fontanum でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は cerastes(=角状の)に由来し、角張った蒴果の形からきている。種小名は「泉等の水場に生える」の意。

ケラスティウム・フォンタヌムはナデシコ科の多年草である。草丈は10~15㎝程度となる。全草に白色の細毛が密生する。茎は暗紫色を帯びており、円筒状である。茎は、上部で良く分枝をする。葉は卵形~楕円形で、縁部は全縁、先端部はほぼ鈍頭、基部では茎に対生する。3~6月頃に茎頂或いは枝先に散形花序を出し、径2㎜程度で白色の5弁花を見せる。 花弁の先端部は2裂する。花後の果実は長さ0,5㎜程度の卵形で、周囲に小突起を持ち褐色に熟す。(GKZ植物事典より

 

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セネキオ・ヴルガリス  senecio vulgaris

2022-02-07 10:27:54 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、キオン属、ヨーロッパ原産の越年草又は1年草

学名:Senecio vulgaris、

和名:ノボロギク(野襤褸菊)、英名:Common Groundsel、葡名:Tasneirinha、Cardo-morto、

2011年2月7日、2015年2月12日、2018年1月25日、ポルトガル コスタ・アズール地方で撮影、

 

セネキオ・ヴルガリス senecio vulgaris の花。花の直径は5ミリ、長さは1~2cmほど。草丈は30センチほど。和名は「野に生えるボロギク」の意で、ボロギクとはサワギクのこと。オキュウクサ、タイショウクサともいう。

 

茎は中空で、高さ20から40cmに直立、多数に分枝して株を形成する。色はうす緑色 - 赤紫色。子葉は長楕円形で、葉先はややとがる。成葉は互生し、不規則に羽状の切れ込みがある。色は濃緑色で厚く、表面には毛はほとんどない。長さ3 - 5cm、幅1 - 3cm。

 

開花は通常5 - 8月、温暖な地域では一年中。花は1cm程度の頭状花序で、黄色い筒状花だけの花をつける。種子は長い白色の冠毛を持ち、風にのって飛散し、繁殖する。

 

 

 

世界中の寒冷地 - 亜熱帯に分布する。日本では明治初期にヨーロッパから入り、北海道から沖縄まで全国に分布、休耕地や道端、空き地にも自生する。過去には血止めのために鼻血などの際に使用されたが、今日はピロリジジンアルカロイドの毒性のため推薦されない。(Wikipediaより)セネキオ・ヴルガリス senecio vulgaris でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、外来種であるが、在来種のボロギク(=サワギクの別名)に似ていることからという。属名は、ギリシャ語の senex (=老人)に由来し、冠毛が白いことからと言う。種小名は「普通の」の意。

ノボロギクはキク科の一年草である。我が国には明治初期に渡来しているが、非常に繁殖力が強く人里近くではどこでも見られる帰化植物である。今では我が国に限らず世界各国に分布しているとも言われている。茎は中空で、柔らかく肉質である。草丈は30㎝程度までで、茎は上部で分枝をする。葉は、長さ3~5㎝、幅1~3㎝程度の長楕円形で、縁部が不規則に入れ込み、幾分厚味が有、茎に互生する。開花期は春先から夏場にかけてであるが、一年中花は見られるようである。花は黄色で1㎝程度の筒状花である。種子は白色の冠毛を持ち、風に乗り飛散し繁殖する。明治初期に渡来している。 (GKZ植物事典より)

 

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バルバレア・ヴルガリス  Barbarea vulgaris

2022-02-06 09:47:22 | ポルトガルの野の花

アブラナ科、Brassicaceae、ヤマガラシ属、ヨーロッパ原産、2年~多年草、

学名:Barbarea vulgaris、

和名:ハルザキヤマガラシ(春咲山辛子)、フユガラシ(冬辛子)、

英名:Bitter Cress、 Herb Barbara、 Rocketcress,、Yellow Rocketcress、Winter Rocket、Wound Rocket、

葡名:Barbarea vulgaris、Barbarea arcuata、Barbarea stricta、Sisymbrium barbarea、Campe barbarea、Crucifera arcuata、Crucifera barbarea、Crucifera stricta、Agrião-da-terra、Erva-de-são-julião、Erva-dos-carpinteiros、Erva-de-santa-bárbara、

2011年3月10日、2015年1月12日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

日当たりの良い草原や道端に自生。北アフリカ、オセアニア、北アメリカ、アジア(日本を含む)で雑草として帰化している。

 

草丈は20-90cm。羽状に切れ込みのある葉は艶のある緑色で、茎の周りにロゼット型につく。

 

黄色い花は、密度の濃い集合体となって日本では5月から10月頃に葉の先に咲く。ポルトガルでは1月から咲き始める。この植物はもともとある種の害虫に対する抵抗性を持っている。コナガに対しては、この抵抗性はサポニンに依る。その他の化学物質としては、グルコシノレート、グルコバルバリンやモンシロチョウを引き寄せるグルコブラッシシン等が含まれている。この緯度の地方で、春を明るくする植物の1つであると言われている。ヤマガラシ、フユガラシとの和名のとおり、辛味があって食用となる。味はクレソンに似ており、使用方法も同様である。

 

 

 

日本では1960年にムギ類に混入することで導入され、群馬県神津牧場にて野生化が確認された。現在では日本各地に定着している。在来種の植物を駆逐する恐れがあるため、自然度の高い国定公園などでは駆除が実施されている。外来生物法にもとづいて要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。(Wikipediaより)バルバレア・ヴルガリスBarbarea vulgarisでした。   

©2020 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は春咲きのヤマガラシの意から。属名は、St.Barbara(聖バルバラ)の名に因んでいる。種小名は「普通の、通常の」の意。

ハルザキヤマガラシは、アブラナ科の多年草である。全草無毛で、草丈は30~70㎝程度。茎は直立し、株元で叢出する。根生葉は有柄で、羽状複葉となり、 ロゼット状となる。茎葉は無柄となり互生する。葉には幾分厚味があり、表面には光沢がある。4~6月頃、径6~8㎜程度で鮮黄色の十字花をつける。本種はムギ類の輸入に付随して渡来し、我が国各地で野生化している。(日本に限らず世界的な傾向と化している。)現在我が国では、日本生態学会により侵略的外来種ワースト100に選定され、外来生物法により「要注意外来生物」に指定されている。 (GKZ植物事典より

 

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ヴィオラ・ライヘンバッキアナ  Viola reichenbachiana

2022-02-05 10:36:37 | ポルトガルの野の花

スミレ(菫菜)科、Violaceae、スミレ属、ヨーロッパ原産 の多年草、

学名:Viola reichenbachiana、異名:Viola silvestris、

和名:アーリー・ドッグ・バイオレット、

英名:Early Dog-violet、Wood Dog Violet、Hedge Violet、Pale Wood Violet、Slender Wood Violet、

2011年2月、ポルトガル、アルガルヴェ地方で、2014年9月25日、2016年9月25日、バイラーダ地方で撮影、

 

ヴィオラ・ライヘンバッキアナ Viola reichenbachiana の花。表示名は学名の音読み。花の直径は1センチほど。草丈は6センチほど。

 

葉は幅広のハート型で鋸歯がある。花は茎の葉腋から単生し、菫色。

 

 

 

スミレ科には、約16~23属、約800~850種がある。

 

和名のスミレは、花の形が大工道具の墨入(すみいれ)に似ていることからとする説が強い。他説もある。半日陰の森の中などでひっそりと咲いていることが多い。湿度の高いところなどに自生している。ヴィオラ・ライヘンバッキアナ Viola reichenbachiana でした。  

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はスミレのラテン古名から。種小名は、19世紀ドイツ人植物学者であり『ドイツとスイスの植物図』の著者としても知られるHeinrich Gustav Reichenbachへの献名。

ヴィオラ・ライヘンバッキアナはスミレ科の多年草である。本種は、ヨーロッパの広葉樹林下に自生の見られる野草である。茎は直立し、草丈は10~15㎝程度となる。茎・葉ともに無毛である。葉は、幅広の心形で、縁部には円鋸歯があり、先端部は幾分尖る~鈍頭、茎に互生する。3~5月頃、葉腋から花柄を伸ばし、径1㎝程度で青色で左右対称の5弁花をつける。花被片には濃青色の条紋が走る。(GKZ植物事典より

 

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ゲニスタ・ヒルスタ Genista hirsuta

2022-02-04 09:28:05 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ヒトツバエニシダ(ゲニスタ)属、西イベリア半島原産、

学名:Genista hirsuta、

和名:ゲニスタ・ヒルスタ、西名:Aulaga、Tojo alfiletero、

2011年3月、ポルトガル、アルガルベ地方で撮影、

 

ゲニスタ・ヒルスタ Genista hirsuta の花。花房、総状花序の長さは30センチほど。草丈は1メートルほど。日当りの良い、山の斜面などに群生している。

 

種小名の hirsuta は「剛毛のある」の意。

 

属名のゲニスタから日本語になりエニシダ(金雀児)と訛ったといわれている。

 

エニシダ属は Argyrocytisus(ギンヨウエニシダ属)、Genista(ヒトツバエニシダ属)、Spartium(レタマ属)など、25属約200種でエニシダ節(Genisteae) を構成しており、これらをまとめてエニシダ(英語では broom)と呼ぶことがある。(Wikipediaより) ゲニスタ・ヒルスタ Genista hirsuta でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、エニシダは、3出複葉であるが、本種は単葉のため。属名は、ラテン語で「小低木」の意。種小名は「染色用の、染料の」の意。

ヒトツバエニシダは、マメ科の落葉樹である。樹高は50~150㎝程度。葉は披針形または長楕円形で、枝に互生する。6~8月頃、枝先に総状花序を出し、黄色い蝶形の小花を多数つける。  (GKZ植物事典より)

 

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イリス・アルビカンス Iris albicans

2022-02-03 09:57:42 | ポルトガルの野の花

アヤメ科、Iridaceae、アイリス属、サウジアラビア~イエメン原産の多年草、

学名:Iris albicans、

和名:イリス・アルビカンス、

英名:Cemetery Iris、White Cemetery Iris、 White Flag Iris、

葡名:Lirio-branco、Lirio-de-Florença、Lirio-florentinoLirio-silvestre、

2011年2月、ポルトガル、アルガルベ地方で、2014年3月24日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

イリス・アルビカンス Iris albicans の花。花の大きさは7センチほど。草丈は30センチほど。ポルトガルでは12月下旬から咲き始める。

 

種小名の albicans は白いの意。英名の Cemetery Iris は墓地に植えられたことから。

 

iris とは,ギリシア神話の虹の女神。虹彩の色は人種によって様々であることに由来。(解剖学的には,虹彩 iris のエッジに囲まれた部分を指す。)瞳孔の色は,どの人種でも黒(色素上皮の色)(山口大学医学部サイトより)

 

 

 

イリス・アルビカンス Iris albicans でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名はギリシア語の iris(=虹)の意から。種小名は「白っぽい」の意。

イリス・アルビカンスはアヤメ科の多年草である。草丈は30~60㎝程度となる。葉は、幅の広い剣形で、葉色は灰緑色となる。2~3月頃、茎上部に総状花序を出し、径7㎝程度で白色の花を1~3個程度つける。本種は、結実をせず、地下の鱗茎により繁殖をする。本種は、最も古くから栽培されたアヤメ属の植物であると言われている。本種の原産地は、イエーメンやサウジアラビアであるが、イスラム圏では、墓地に植えられてきた。そのために、イスラム教徒の移動や移住により、欧米各国に持ち込まれている。現在は、欧米では帰化状態にある。(GKZ植物事典より

 

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リナリア・アメジステア Linaria amethystea

2022-02-02 10:00:23 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、ホソバウンラン(リナリア)属、ヨーロッパ地中海沿岸地域原産の半耐寒性1年草 、

学名:Linaria amethystea、

和名:ヒメウンラン?、

英名:Amethust Toadflax、葡名:Esporao、Linaria-de-cor-de-ametista、

2009年2月、2011年2月、ポルトガル、アルガルヴェ地方で撮影、

 

リナリア・アメジステア Linaria amethystea の花。花の直径は5ミリほど。草丈は5~10cmほど。田舎道の沿道や草原に自生。

 

 

 

茎先に1~4輪ほどの総状花を付ける。花冠は舌形で長い距がある。距は濃い紫色、花冠は白色に斑点。

 

種小名の Amethystea はアメジスト(紫水晶)色のという意。

 

花冠の頂点に黄色い斑点が可愛い。リナリア・アメジステア Linaria amethystea でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) ヒメウンランはオオバコ科(←、ゴマノハグサ科)の多年草である。草丈は5~40㎝程度となる。茎は赤味を帯びており、周囲は軟細毛で覆われる。葉は線形或いは披針形で、互生する。茎の上部にはほとんど葉が見られない。2~5月頃、茎上部に総状花序を出し、径5㎜程度で長い距を持った唇形花を1~4個程度つける。花は、白地で、上弁には青紫色の線状紋が入り、側弁には青紫色の斑点模様が入り、距は紫色で長く下垂する。側弁の喉部には黄色の模様が入る。 (GKZ植物事典より

 

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