2021.04.02(金) 環境問題報道から 水銀汚染
<イッカクの牙が語る気候変動と水銀汚染 2000年以後大幅増加>
・カナダ・マギル大学が3月29日発表
気候変動が北極圏の生態系に大きな影響を及ぼし、イッカクの体内に蓄積する水銀などの汚染物質の量が増えていることがわかった。
・イッカクは北極圏の海にすむクジラの仲間で、雄が非常に長い牙を持つのが特徴。
マギル大学などの国際研究グループは、グリーンランド北西部で採取した10本のイッカクの牙を分析。
イッカクの牙は、成長したあとが層をなし木の年輪のようになっているので、それぞれの層を調べることで、年ごとの汚染物質の影響を知ることができる。
・分析の結果、
1990年から2000年まではイッカクの体内には水銀が少しずつ蓄積していた。
しかし、2000年以後水銀の蓄積量が大幅に増加したことがわかった。
・この間、北極圏の海では気候変動によって海氷の減少が進行し、イッカクの獲物は沿岸に生息する魚から沖合に生息する魚へと変化したという。
研究グループは、気候変動の影響でイッカクが水銀を多く含む魚を食べるようになり、体内に蓄積する水銀の量が増えたとみている。
以上
<イッカクの牙が語る気候変動と水銀汚染 2000年以後大幅増加>
・カナダ・マギル大学が3月29日発表
気候変動が北極圏の生態系に大きな影響を及ぼし、イッカクの体内に蓄積する水銀などの汚染物質の量が増えていることがわかった。
・イッカクは北極圏の海にすむクジラの仲間で、雄が非常に長い牙を持つのが特徴。
マギル大学などの国際研究グループは、グリーンランド北西部で採取した10本のイッカクの牙を分析。
イッカクの牙は、成長したあとが層をなし木の年輪のようになっているので、それぞれの層を調べることで、年ごとの汚染物質の影響を知ることができる。
・分析の結果、
1990年から2000年まではイッカクの体内には水銀が少しずつ蓄積していた。
しかし、2000年以後水銀の蓄積量が大幅に増加したことがわかった。
・この間、北極圏の海では気候変動によって海氷の減少が進行し、イッカクの獲物は沿岸に生息する魚から沖合に生息する魚へと変化したという。
研究グループは、気候変動の影響でイッカクが水銀を多く含む魚を食べるようになり、体内に蓄積する水銀の量が増えたとみている。
以上