2022.11.09 環境問題報道から プラ
<マイクロプラ汚染 世界の潟を脅かす>
・世界各地の潟がマイクロプラスチックの脅威に脅かされていることがわかったと、スペイン・バルセロナ大学が7日発表
・同大などの国際研究グループが、これまでにヨーロッパやアジア、中南米、アフリカ、北米、オセアニアの20ヶ国50ヶ所の潟で行われた研究報告を検討した結果、あきらかになったもの
・研究グループによると、アフリカ・ナイジェリアのラゴスや、同じくガーナのサクモ、同じくチュニジアのビゼルトのように、大都市に近く廃棄物の処理が適切に行われていないところで、マイクロプラスチックによる潟の汚染が進んでいた。
・検討した事例で最も汚染がひどかったのは、大西洋に面した米フロリダ州のモスキート・ラグーンだった。ハリケーンによって汚染地域から運ばれてきたことが理由。
・潟は、海水が入れ替わるのに時間がかかるため、マイクロプラスチックがいったん入り込むと長期間滞留し、生態系に影響を及ぼす可能性あり。
・海水の50%が入れ替わるのに200~300日かかるモスキート・ラグーンのカキからは、1個体当り、最大で17個のマイクロプラスチックが検出された。
※潟は、沿岸の一部が砂州やサンゴ礁によって外界との結びつきが限られた場所。水深が浅く、そこに棲む生物を狙って渡り鳥が飛来するなど、野生生物保護にとって重要なことから、保護区に指定されているところが多くある。