上東区 保健環境通信

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2024.9.2(月) 環境問題報道から 温暖化

2024-09-02 23:05:23 | 環境保護
2024.9.2(月) 環境問題報道から 温暖化

<微化石が記憶する温暖化 約5000万年前のCO2濃度復元>
気候変動の“ヒント”なるか 米ユタ大学など

・太平洋の深海底から採取した微化石の分析により、5000万年以上前の温暖化に大気中の二酸化炭素濃度の上昇が密接に関連していることをつきとめたと、米ユタ大学などの研究グループが科学誌『米科学アカデミー紀要』(8月26日公表)に発表。
・地球史上前例のないレベルで進む現在の人為的二酸化炭素放出による気候変動の予測に役立つ研究成果だとしている。

・地球は5600万年前ごろと5400万年前ごろ急激に温暖化したことがわかっている。
・前者は「暁新世―始新世温暖化極大」と呼ばれ、2万年ほど続いた温暖化で地球の平均気温が約6度も上昇したと考えられている。
・どちらも極域に氷床は存在せず、「始新世温暖化極大2」と呼ばれる後者の時期には北極域にもヤシの木が生えていた。

・研究グループは、二つの時期の温暖化の原因を明らかにするため、日本の東に位置する北太平洋のシャツキー海台の深海底から採取した堆積物に含まれる有孔虫の微化石を分析した。

・有孔虫は動物プランクトンで石灰質の殻をもっている。死ぬと殻は海底に沈み、堆積物中に化石として残る。
・研究グループは、有孔虫の微化石に含まれる微量のホウ素に注目。ホウ素の同位体比から、有孔虫が生きていた時の大気中の二酸化炭素濃度が復元できると考えられるから。

・分析の結果、暁新世―始新世温暖化極大のときも、始新世温暖化極大2のときも、大気中の二酸化炭素濃度が上昇していたことが判明。
・研究グループによると、これらの現象中に大気中に放出された二酸化炭素の総量は、現在の人為的な二酸化炭素放出量の予測範囲とほぼ同じであり、今回の研究結果は私たちと将来の世代に何が待ち受けているのかを垣間見ることができる可能性があると指摘している。



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