takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

教育庁の組織改革

2012-01-26 23:16:17 | 教育
 平成15年に行われた県のF・F型の組織改革によってそれまでの課が廃止され領域とグループに再編された。F・Fとはフラット&フレックスという意味らしいが、簡単に言えば階層をへらして、ポストを減らして、県民に分かりやすく、政策を迅速に遂行することを目的としていたと思う。それが平成20年に36領域・166グループを31総室・2局・132課に戻し、職制も部長-政策監・ 総括参事-参事-グループ員から、部 長-政策監・ 次長( ○○担当) -課長-副課長-課員の職制に再編した。これは邪推だが職階給と職制の整合性が取れていないことを総務省に指摘されて階層とポストを増やしたのではないだろうか。

 この時に教育庁は4領域18グループを2総室10課に再編したのだが、相変わらず分かりにくい組織ではあった。そこで働く人たちは県職員と小中高の教員(出向)で構成されているのだが、小中高の連携と学力向上というねらいがあったのではないだろうか。そして小中学校よりも高校出身の教員の方が多く偏っていたように思う。

 それによって市町村立学校のことを何も知らない高校の先生が口を出し、文書を降ろしてくるから学校も組合も翻弄させられた。これは言い過ぎかもしれないが県費負担教職員制度はもちろんのこと、市町村立学校事務職員制度のことなどさっぱり理解してなかったのではないか。ともかくオレら小中学校の事務職員が教育庁に直接問い合わせをしたものなら、「末端の学校にいる事務職員ごときが本庁に直接電話してくるなど頭が高い。出先の教育事務所をとおすように。」という態度で電話を切られるということもあったと聞く。まったく小役人とは困ったものだ。

 全てにおいてそんな対応の組織だったから長続きしなかったんだな。3.11大震災で教育庁の建物が一時使えなくなり近くの高校などに間借りして業務を再開することになったことも要因の一つだが、もともと組織が抱える体質によって災害時の対応ができず機能不全に陥った。被災した子ども達や教職員をどうするのか、放射能の影響は大丈夫なのか、費用負担はどうするのか、学校の要望や願いに答えることなく8月に人事異動を行うことや、この期におよんで学力向上にこだわる通知を降ろしてくる有り様だった。

 それらのことを反省したのか、4月からは平成14年度以前の義務教育課・高校教育課を復活させるらしい。県立と市町村立ではその成り立ちや根拠法令が違うわけだし、地域とのつながりや連携に対する考え方も違うだろう。組合で交渉するのにも学校現場の実態を知らない人とは話にもならない。小中学校出身の課長だったら建設的な交渉ができるのではないかと期待したい。

 そして教育庁で働く人たちも、教育委員会で働く人たちも、学校に働く教職員も誰のためにどこを向いて働くのかということを常に問い続けなければならないだろう。言うまでもなく「子どものため」であり、その最善の利益のために働くのだと思う。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京うど | トップ | 無病息災を願って »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ダベシータ@ビン)
2012-02-28 06:59:55
なんかあったのかな?非更新のまま、2月が終わりますよo(^▽^)o
返信する
Re: (takubnpapa)
2012-03-05 01:16:38
すみません。また放ったらかしてました。
1月末から組合の役員選挙、研究会の集会で大宮、研究会の講演で埼玉、研究会の東北ブロックで青森、そして青森でインフルエンザをもらってきてしまってダウン、その週末に新潟に講演に出かける予定でしたがドタキャンで代わりの方に行ってもらうなどなど怒濤の2月が過ぎて行きました。
返信する

コメントを投稿